開幕 第4回量子コンピューティングEXPO秋@新川崎・創造のもり TOPPAN
2023年10月25日(水)〜27日(金)の3日間、幕張メッセ1~3ホールにて開催される、RX Japan主催のNexTech Week(ネクステックウイーク)2023秋 ―人、企業、世界の「未来へ」―が開幕した。春は東京ビッグサイト(南展示棟)で開催された。NexTech Week2023秋は、第4回AI・人工知能EXPO秋、量子コンピューティングEXPO秋、デジタル人材育成支援EXPO秋及び第4回ブロックチェーンEXPO秋、で構成される。第3回XR総合展秋及び第2回メタバース総合展秋も同時開催
上の写真はNexTech Week 2023秋の会場の様子
幕張メッセ第3~第8ホールでは、第14回Japan IT Week 秋も開催されている。
午前中は、量子コンピューティングを中心に取材した。
量子コンピューティングEXPOとしては第4回目の開催となるが、出展ブース数は減少傾向にある。東北大学は、量子コンピューティングEXPO春にも出展しなかったが、今回も出展していない。
常連は、TOPPANデジタル・ISARA・情報処理研究機構の合同出展、量子ICTフォーラム、Blueqat及びオキサイドである。
かわさき新産業創造センターは、これまで他のEXPOに出展していたが、今回は、量子コンピューティングEXPOに初出展。
ブースでは、かわさき新産業創造センター入居企業を紹介している。
例えば
・Luxonus(ルクソナス)では、光超音波技術により、被爆がなく安全で簡便に血管を超高解像度で3Dイメージングできる画像診断装置を開発している。
超高解像度光超音波3Dイメージング装置の開発 | 株式会社LUXONUSのプレスリリース (prtimes.jp)
下の写真は手掌及び足の画像(上記HPより)
株式会社MOLCUREは、AIを活用した医薬品の分子設計サービスを提供
モーションリブ株式会社は、人の力加減や物の感触といった力触覚をデータ化し、計測とアクチュエータ制御を可能とした。
下の写真イチゴのショートケーキをやさしく掴んでいる。
衛星通信サービスStarlinkを利用した、リアルハプティクスによる「感触の伝わる遠隔操作」の技術を開発し、提供を開始しました | モーションリブ株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)
<かわさき新産業創造センターについて>
川崎市では、1960年には、「東洋一の操車場」と呼ばれた貨物の拠点“新鶴見操車場”の跡地を、最先端技術の研究拠点として再整備をしてきた。
1999年2月に「新川崎・創造のもり計画」を策定。「新川崎・創造のもり計画」の推進への協力に関する川崎市と慶應義塾大学の協定を締結。
2003年には、ベンチャービジネス創出拠点「かわさき新産業創造センター(KBIC:ケービック)本館」が開設。2012年のクリーンルーム棟を備えるNANOBIC(名のビック)と段階的に整備を進め、2019年1月に川崎新産業創造センター計画の最終施設として「産学交流・研究開発施設」AIRBIC(エアビック)がオープンしたとのこと。
ちなみに、KBIC及びAIRBICは鉄骨造であるが、NANOBICのクリーンルームは、鉄骨鉄筋コンクリート造である。
上記建物に、慶應義塾大学の先導的研究施設「K2タウンキャンパス」が隣接している。慶應義塾と川崎市の連携・協力のもと開設。
K2(ケイスクエア)はKeioのK、KawasakiのKの2乗の意味。
令和3年6月に、川崎市は東京大学と日本アイ・ビー・エム株式会社と量子コンピューティング技術の普及と発展に関する基本協定を締結。現在、新川崎・創造のもりでは、アジア初のゲート型商用量子コンピュータIBM Quantum System One「Kawasaki」が稼働している。
<TOPPAN>
あらゆる社会課題を突破し、新しい価値を創造するTOPPAN
テレビコマーシャルを見た方も居られるとおもいますが、凸版印刷から“印刷”が無くなり
10月1日に「TOPPAN」となりました。
持株会社体制に移行し、同時に事業会社が再編された。
秋も春に続いて、単独ブースではなく、ISARA、国立研究開発法人情報通信研究機構との併設ブースとなった。
←TOPPANデジタル(株)が出展。
「人・ロボット共生社会に向けた量子技術とAI技術の融合」を提案。量子コンピュータで最適化を図りながら、人・ロボット間のコミュニケーションは、エッジデバイス用AIで処理する。
本業では多くの倉庫を持ち、問題点及び課題解決の知識が豊富。
<Blueqat>
常連のBlueqat。多くの提携会社とともに出展
春も出展
アーク情報システム、エクイニクス・ジャパン、OQC、キング・テック、シンデン・ハイテックス、Cliffhanger、DEVEL、ビジュアルテクノロジービネット&クラリティ、ノアソリューション
秋から出展
Quantum Computing Report Japan、システム計画研究所、Citynow Asia、つくば半導体量子コンピューティング協会、美ネット&クラリティ及びマクニカ(メインはAI・人口知能EXPO秋)
<量子ICTフォーラム>については、別報でご紹介します。
(IRUNIVERSE tetsukoFY)
関連記事
- 2025/08/04 タイヤ:25年6月のタイヤ生産・販売について
- 2025/08/04 トヨタの有人与圧ローバーは再生可能燃料電池が要
- 2025/08/04 TECHNO FRONTIER2025 モータ技術展で注目のJFEの高シリコン鋼板スーパーコア戦略②
- 2025/08/04 銅板輸出Report #70 2025年前半3年連続の減少 ただ年後半に向けて回復の兆し
- 2025/08/04 日本の銅箔輸出Report #60 2025年前半輸出量2年連続の増加
- 2025/08/04 ニッケル輸出入Report #188地金輸出 2025年前半 2016年以来の多い輸出量
- 2025/08/04 ニッケル輸出入Report #187地金輸入 2025年前半輸入量前年比1割増加 ただ年後半減速か
- 2025/08/04 銅条輸出Report#58 2025年前半2年連続の増加 ただ2021年22年と比べて物足りない
- 2025/08/04 精製銅輸出Report #72 2025年前半 輸出量昨年を下回る 中国向け減速が響く
- 2025/08/03 週刊バッテリートピックス「CATL33%増益」「オークネットの中古電池診断時間5分に」など