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工作機械工業会9月受注確報 9月11.2%減1339億円9ヶ月連続内外とも減少

9月の工作機械受注が1339億円(11.2%減)、9ヶ月連続で内外ともに減少続く

 10/26の15時に日本工作機械工業会の9月工作機械受注確報が開示された。9月受注は1339億円(同月比11.2%減)と9ヶ月連続同月比減、9ヶ月連続で内外ともに減少した。

 

 

外需は9.7%減889億円と9カ月連続同月比減も前月比2ヶ月連続増、北米が過去最高額

 外需は889.0億円(同月比9.7%減、前月比12.5%増)と同月比9ヶ月連続減少も、前月比では2ヶ月連続増加、3ヶ月ぶりで800億円超、850億円超は5ヶ月ぶり。主要4業種で同月比は一般機械のみ増加、前月比では一般機械、電機・精密が増加した。一般機械は304.5億円(同月比14.3%増、前月比10.1%増)、16ヶ月ぶりに300億円超となった。自動車は188.1億円(同月比22.3%減、前月比2.5%減)と5ヶ月連続で200億円割れに。電気・精密は123.0億円(同月比23.5%減、前月比33.2%増)とインドで大型受注が寄与し3ヶ月ぶりに100億円超となった。航空・造船・輸送機械は71.5億円(同月比2.8%減、前月比6.6%減)も米で大型受注が継続し2ヶ月連続の70億円超に。

 

 主要3極別では同月比、前月比とも欧州、北米が増加、アジアのみ同月比、前月比減に。アジアは323.8億円(同月比31.8%減、前月比4.6%減)、同月比は9ヶ月連続減。国別では中国が195.7億円(同月比40.2%減、前月比3.0%増)と同月比9ヶ月連続減も前月比2ヶ月連続増と底割れとはなっていない。中国の業種では一般機械が81.5億円(10.9%減)、自動車58.9億円(53.8%減)、電気・精密も36.0億円(54.0%減)、航空・造船・輸送機械4.0億円(37.9%減)と総じて不振。その他ではインドが64.53億円(同月比95.8%増)と7ヶ月連続で増加している。一方、韓国は11.80億円(同月比46.7%減)、台湾に至っては9.27億円(68.0%減)と大きく低迷している。北米は341.7億円(同月比13.4%増、前月比37.8%増)と9ヶ月ぶりに同月比増加に転じ、前月比ではアメリカ、カナダ、メキシコとも大きく増加し、北米として2022年5月の330.3億円を抜き月次最高額を更新した。アメリカが289.7億円(同月比5.0%増、前月比28.8%増)で、16ヶ月ぶりに280億円超、月次では過去4番目の記録。主要4業種では自動車57.6億円(2.1倍)、一般機械80.6億円(11.2%増)と、アメリカが7ヶ月ぶりに80億円超、メキシコの大型受注もあり堅調な動きに。航空・造船・輸送用機械は45.0億円(同月比10.6%減)ながら大口受注が継続し2ヶ月連続で40億円超えに。なおカナダが25.7億円(同月比2.5倍)と初の25億円超となり過去最高額を記録、メキシコも26.3億円(同月比70.0%増)と2ヶ月ぶりに25億円を超えた。欧州は206.9億円(同月比9.1%増、前月比17.0%増)と、5ヶ月ぶりに200億円を超えた。ドイツが49.3億円(同月比2.0%増)と2ヶ月連続で45億円超、イタリアも26.4億円(同月比4.1%増)と堅調な動きに。特筆すべきはトルコで31.62億円(80.0%増)と2023年1月の30.3億円を抜き過去最高額に。主要業種4業種は電機・精密除き同月比増。一般機械は51.1億円(同月比26.1%増)とトルコでの大型受注で23ヶ月ぶりに75億円を超え、過去2番目の受注額に。自動車は28.5億円(同月比3.5%増)も2ヶ月ぶりに30億円割れに。電機・精密は20.5億円(同月比16.7%減)、航空・造船・輸送用機械は15.8億円(同月比62.1%増)に。9ヶ月累計でも2.4%増とプラスを維持している。

 

 

 今後の動きは中国での不動産不況、世界的な半導体生産の状況、金利高などの影響に加え、イスラエル・ハマス紛争拡大の恐れから、受注回復が2024年にずれ込む懸念がある。但し円安による日本の高性能な工作機械の割安感での需要増、米中摩擦により生産地域分散などの2重投資の実行、紛争拡大によるいわゆる軍事産業の大型需要増などが隠れた需要増となるなどで、機種別、企業別での格差が拡大するリスクは高まるとみられるが、全体受注としての大きな落ち込みのリスクは高まっていないと見られる。

 

内需は450.5億円(14.1%減)と13ヶ月連続同月比減も年度半期末で本年2番目の受注額

 内需は450.5億円(同月比14.1%減)と13ヶ月連続で前年同月比減、但し年度半期末で前月比26.1%増、本年2番目の受注額となる。主要4業種は同月比で航空・造船・輸送用機械のみ増加、前月比では全て増加。自動車102.8億円(同月比14.6%減)と11カ月連続減少も前月は29.7%増で2ヶ月ぶり増加し、9ヶ月ぶり100億円超となり本年最高額。半期末で見送っていた発注をまとめて出した様子。一般機械は176.5億円(同月比13.6%減)と13ヶ月連続マイナス。但し金型向けが26.7億円(同月比23.8%増)と5ヶ月ぶりに増加した。電気・精密は57.3億円(同月比15.3%減)と8ヶ月連続減、但し前月比では12.5%増と2ヶ月連続増加。航空・造船・輸送用機械は16.8億円(同月比8.8%増)と2ヶ月ぶりに増加。

 今後、半導体設備投資の回復、自動車生産の正常化などの効果が期待。自動車はEVシフト、ギガプレスなどの話題もあるが、景気減速懸念、米中摩擦激化などの影響で国内受注回復も年明けに。

 

 

9月販売4.3%減1561億円、受注残は8.1%減の8168億円となり4ヶ月連続同月比減

 9月販売は1561億円(同月比4.3%減)と同月比では2ヶ月連続で同月比減少。但し半期末ということで本年度としては最高額(年では3月1932億円が最高額)となった。なお受注残高は8168億円(同期比8.1%減)と、4ヶ月連続同月比減となり、2022年4月の8058億円以来の数字となり、8000億円割れ間近となってきた。

 

 

2023年度上期受注総額は前年同期比17.7%減の7373億円と上期として3年ぶり減少

 2023年度上期の受注総額は7372.8億円(前年同期比17.7%減、前下期比9.0%減)となった。前年同期比、前期比とも2半期連続で減少、上期としては3年ぶりの減少に。

 

 内訳は外需が4967.5億円(同期比14.1%減、前下期比9.0%減)で5四半期ぶりの5000億円割れに。主要3極では欧州が1155.7億円(同期比4.3%増)と健闘、アジアは2058.9億円(同期比26.9%減)となり、東アジア34.8%減、中国も34.6%減と厳しい。一方、インドが好調を持続、大幅増加に。北米は1617.6億円(6.3%減)と減少も、前下期比では0.5%増と横ばいを維持。カナダなどの寄与が有り、米国だけでは同期比10.0%減、前期比でも4.0%減に止まる。外需については期中円安進行も有り、欧米向けでは日本製工作機械に対して割安感などでの受注が含まれているとみられる。

 

 内需は2405.3億円(同期比24.2%減、前下期比9.0%減)と、同期比、前期比ともに2半期連続減少、5半期ぶりの2500億円割れに。主要業種では自動車が498.8億円(同期比34.0%減)、電機・精密272.3億円(同期比34.1%減)と何れも調整局面が続いている。また一般機械向けも1059.1億円(同期比17.7%減)と冴えない動きに。

 

 

 

(H.Mirai)

 

 

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