宝武集団の子会社である宝武マグネシウム業は、マグネシウム合金産業への投資を継続的に拡大している
宝武マグネシウム業科技股份有限公司(以下、宝武マグネシウム業)はこのほど、同社のマグネシウム合金ダイカスト製品の手元受注が飽和状態にあることを明らかにした。これには、中国第一汽車集団にサブダッシュボードブラケット、ハンドル骨格、座席アームレストブラケットなどの部品を供給し、長安深藍にマグネシウム合金製ダッシュボードブラケットなどの部品を供給し、理想自動車にマグネシウム合金製シートブラケット類製品を供給し、問界M7の後部座席にシートブラケットクロスメンバを供給し、問界M9にダッシュボードブラケットなどの部品を供給する。同社は大半の自動車メーカーと直接・間接的な供給関係にある。
マグネシウム合金建築用型枠について、宝武マグネシウム業は2021年にマグネシウム建築用型枠プロジェクトへの投資を開始し、すでに建築工事で中間試用を開始しており、2022年には大量に供給し、規模を形成していると明らかにした。2023年には、マグネシウム合金建築用型枠の表面処理工程をさらに改善し、マグネシウム水を直接供給してマグネシウム合金建築用型枠をダイキャストすることで、マグネシウム合金建築用型枠の生産・後加工コストを大幅に削減し、型枠分野におけるマグネシウム合金建築用型枠の代替に向けて強固な基礎を築いた。宝武マグネシウム業は関連企業との協力を継続的に拡大し、マグネシウム合金建築型枠のモデル化応用を推進する。
マグネシウムの供給を確保し、市場の需要をよりよく満たすため、宝武マグネシウム業は鉱物への投資を拡大し続けている。現在、宝武マグネシウム業の子会社である巣湖雲海、五台雲海および合弁会社である安徽宝マグネシウムのドロマイトは自給自足を実現している。うち巣湖雲海はドロマイト8864.25万トン、五台雲海は57895万トン、安徽宝マグネシウムは131978.13万トンの採鉱権を持つ。
宝武マグネシウム業は南京、巣湖、青陽、重慶、荊州、天津の6大ダイカスト基地を持ち、200台のダイカストユニットと約1000台のマシニングセンターを持ち、各種部品の表面処理能力と金型を自主開発・設計・製造する能力を持つ。長年の発展を経て、宝武マグネシウム業は全産業チェーンの技術的優位性を持ち、マグネシウム還元設備とマグネシウム合金生産加工設備一式を自主開発した。宝武マグネシウム業は2023年上半期、一体型車(ダイキャスト)ボディ鋳物とバッテリーボックスカバーという2種類の超大型新エネ車構造部材の試作に成功した。
(趙 嘉瑋)
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