インドネシア政府、ダイハツ・インドネシアに安全性不祥事問題後の自動車輸出再開を要請
日本のダイハツ工業株式会社の安全性に関する不祥事が発覚した後、インドネシア工業省はPTアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)と協議をした。
ダイハツの安全性に対するスキャンダルは、日本と海外で製造された多くの車の生産に影響を与えた。
この問題はインドネシアを含む東南アジアの自動車市場にも波及しているとさえ報じられている。
しかし、ADMのマーケティング部長兼経営企画・コミュニケーション部長であるスリ・アグン・ハンダヤニ氏(Sri Agung Handayani)はこの主張を否定し、インドネシアのダイハツ製造は今回の問題の影響を受けていないと主張した。
残念なことに、ダイハツ・インドネシアの自動車輸出は問題発覚後、一時的に停止されている。
「インドネシアで製造、流通、販売されるすべてのダイハツ製自動車は、原則として安全性とセキュリティに問題がないことを確認しています。」と、スリ氏は2023年12月21日木曜日、Tempo(注:インドネシアにおける大手週刊誌)に語った。
ADMの声明を受けて、工業省は同社に生産と輸出の再開を要請した。
同省のタウフィク・バワジエ(Taufiek Bawazier)金属・機械・運輸・電子局長によると、ADM工場の製品は品質と安全性が保証されているという。
タウフィク氏は2024年1月4日、「我々は(PT ADMに)輸出を再開するよう要請しました。」とバリでの声明で述べた。
さらにタウフィク氏は、日本で発生した安全に関する問題はPT ADMに直接的な影響はないと主張。
ダイハツのインドネシアでの生産は品質と安全性に問題はないと述べた。
一方、PT ADMのエグゼクティブ・オフィス・コーポレート・ファンクション・ディレクターであるヨハン氏(Johan)は、ダイハツがインドネシアで製造した全ての車両は合法的に生産されており、安全性と品質に問題がないことを保証した。
(IRuniverse Ryuji Ichimura)
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