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米アルコア、豪アルミナ精錬所を閉鎖へ 従来型金属の設備閉鎖、24年も続く

 米アルミ大手の アルコア・コーポレーションは1月8日、自社ホームページ上で、オーストラリアの西オーストラリア州のクウィナナ・アルミナ精錬所での生産を閉鎖すると発表した。2024年6月までにすべて閉鎖し、現在800人いる従業員を2025年秋までに50人に減らす。重要鉱物に資源大手の注力先が移る中、従来型金属の生産設備は再編が続く。

 

 

■豪州産アルミナは23年に前年の7割に値下がり

 発表によると、アルコアのクウィナナ精錬所は1960年代から稼働する古い精錬所。設備の老朽化に加えアルミナ市況の低迷などで維持コストがかさみ、閉鎖を余儀なくされた。銘板の年産能力は220万トンだが、2023年は能力の8割で稼働していた。アルコアによると、それでも2023年は同精錬所の純損失は約1億3,000万ドルに達したとしている。

 miruのプライスデータでも、豪州産アルミナ価格は$300/ton台半ばを中心に横ばいが続き、一時は$500に載せていた2022年春の水準からは7割程度値下がりしていた。

 

過去3年間の豪州産アルミナ価格の推移(Fob Australia)($/ton)

 

 精錬所には港湾が隣接するが、そちらは別の製錬所の原材料輸入と製品輸出に利用する。隣接する製油所の業務にも影響しない。アルコアは精錬所の閉鎖費用として、2024年1-3月期に1億8000万~2億ドルを計上する予定だ。

 

■リオティントやJFE京浜高炉も…旧来施設の閉鎖続く

 世界の資源大手は鉄やアルミといった従来型の金属の生産から、需要拡大が見込めるリチウムなどの重要鉱物に注力の軸足を移しつつある。このため、旧来型の金属生産設備の閉鎖に乗り出すケースも相次いでいる。

 2023年は英豪資源のリオ・ティントが豪アルミ精錬所を閉鎖、施設解体を開始した。日本でも、同年秋にはJFEスチール東日本製鉄所京浜地区(川崎市)の第2高炉が閉鎖した。

 

関連記事:リオ・ティント、豪アルミ製錬所の解体開始 資源枯渇で閉鎖、JFE高炉に続き | MIRU (iru-miru.com)

関連記事:JFE京浜地区第2高炉、とうとう休止を迎える | MIRU (iru-miru.com)

 

プレスリリース(英語): Alcoa announces curtailment of Kwinana Alumina Refinery in Western Australia | Alcoa Corporation

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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