アフリカ由来のリチウム塩開発に日本企業へも呼びかけ
2月27日の第9回バッテリーサミットでも登壇していたSMMの報道を見ると Lang sheng new energy が、アフリカ由来のリチウム塩の生産をしている事が解る。
→「第9回 Battery Summit in TOKYO」報告➀――政策動向、EV・電池市場などを深堀り考察
Xunsn(中国)は、アフリカのリチウム鉱石投資を行い 日本のリチウム塩供給者・商社等に共同投資社を募集していると言う。
内容は、下記6点。
①面積:3100ヘクタール(現在初期調査の価値として鉱山は$1億ドル)
②鉱石種類:リシア輝石(spodumene)
③埋蔵量:1500ヘクタールの初期調査によると、精鉱量は約360万トン(リチウム6%)、約45万ドン炭酸リチウム当量、あるいは約50万トン水酸化リチウム当量。
④売却する株の割合:10%-MAXで30%
⑤価格:30%株-$3000万ドル
⑥資金の使用:精鉱石の浮選工場を建設。一日1000トンの精鉱石を浮選工場。
- リチウム鉱石は、アフリカ産(コンゴ・ザンビア・ジンバブエ)+豪州
Sichuan Lang Sheng New Energy Technology Co., Ltd. は 2017 年に設立され、深セン盛屯グループによって投資および管理されています。中国のリチウム首都である四川省社紅市は、成都・重慶経済区の北弧の中心に位置しています。リチウムイオン電池正極材料の研究開発、生産、ハイテク企業の販売に従事する専門家です。
同社は3期に分けて年産5万トンの正極材生産拠点を建設する計画だ。現在、プロジェクトの第1段階の10,000トン生産ラインが完成し、生産が開始されています。
同社は主に、LFP(リチウム燐酸鉄)、マンガン酸リチウム、高ニッケル三成分などのリチウムイオン電池の正極材料を製造しています。
2.正極材の種類:
リン酸鉄リチウムには 3 種類あり、PC-1 モデルは低温性能に優れ、主にプラスチックシェル、ソフトパッケージ電池に使用されます。
PC10 モデル: 高い圧縮密度、良好なレート性能、エネルギー貯蔵および低速車両に使用
PC60 モデル: 大容量、水処理技術に適しており、エネルギー貯蔵とマイクロパワーに使用されます。ダイナミックマンガン酸リチウム MK18: 優れた倍率とサイクル性能を備え、ハイエンドのデジタル製品に使用されています。
三元系材料NCA:エネルギー密度が高く、安全性が高い。
NCM811: 高エネルギー密度、貯蔵、高温の優れた性能を備えています。
3 か年計画:
2020年:リン酸鉄リチウム5000トン、マンガン酸リチウムおよび三元材料5000トン、販売収入1億元
2021年:リン酸鉄リチウム20,000トン、三元素材3,000トン、パワーマンガン酸リチウム3,000トン、平均販売収入5億元。
2022年:3万トンのリン酸鉄リチウムを含む5万トンの正極材料が計画されており、平均販売収入は7億元となる。
3.炭酸リチウム・水酸化リチウムの単原料の供給者
主要顧客は、韓国最大手LIB供給者。
昨年から、日本向け市場開拓を模索。→アフリカのリチウム鉱石投資歓迎!
4.コバルト・ニッケル・銅・亜鉛等の精錬も行う。
2025年の生産予定
銅:200,000㌧
コバルト:16,000㌧
リチウム塩:300,000㌧
ニッケル:100,000㌧
亜鉛:300,000㌧
Xunsn International Group Co., Ltd.
弊社は長年にわたり、フィリピンとコンゴの自社銅鉱山で銅鉱石と電解銅の輸入に取り組んできました。銅鉱石(銅含有量20%)と電解銅(銅含有量99.97%、登録済みまたは未登録)の大きな需要があります。より良いビジネスの見通しと協力のために、銅鉱石と電解銅のサプライヤーが参加することを心から歓迎します。
中国のアフリカのリチウム鉱石投資の為、日本企業には微妙な投資と思えるが、日本企業もアフリカの資源調達の必要性を感じる必要が在ると思われる。
(IRUNIVERSE/MIRU EM)
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