UACJ:福井製造所内でUBC加工設備の建屋起工式を開催
2024年4月5日、UACJは「福井製造所内でUBC加工設備の建屋起工式を開催—さらなるアルミ缶水平リサイクルの加速を目指す—」を発表した。詳細は以下。
株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役:田中信二、以下「UACJ」)はこのほど、同社の福井製造所内で、山一金属株式会社(本社:静岡県駿東郡、代表取締役社長:大賀俊和、以下、「山一金属」)との合弁会社で設置を予定しているUBC※1加工設備の建屋新築工事起工式を執り行いましたのでお知らせいたします。
UACJは2021年11月、山一金属とUBC加工処理の協業に向けた基本合意書を締結、2023年3月には同社とUBC加工処理の合弁会社設立において合意しました。合弁会社では、さらなるアルミ缶の水平リサイクルの確立を目指し、溶解リサイクルシステムを構築、CO2排出削減へ貢献するための取り組みを進めています。
本建屋は、2025年5月に完成、その後、UBC加工設備が設置され、2025年中の稼働開始を予定しています。本設備が本格稼働することで、UBC加工とアルミ板製造が効率的に連動し、UBC使用量を増やすことができ、Scope3(原材料)におけるCO2排出量※2が年間約12万トン削減する見込みです。
同社は、今後もアルミ缶を再びアルミコイルとして製造・出荷する水平リサイクルを主導的に確立し、CO2排出削減に貢献してまいります。
※1 UBC:使用済み飲料缶(Used Beverage Can)
※2 日本アルミニウム協会公表のCO2排出量原単位に基づき算出
起工式概要
式名称株式会社UACJ福井製造所UBC処理工場建屋新築工事起工式日程2024年3月19日場所福井製造所内出席山一金属 代表取締役社長 大賀俊和
山一金属 専務取締役 大賀丈久
UACJ 代表取締役 社長執行役員 石原美幸
UACJ 取締役 常務執行役員 田中信二
UACJ 福井製造所長 山田哲也 ほか
※役職は起工式開催当時のもの
UBC加工設備概要
設備投資額約52億円建屋完成時期2025年5月稼働開始時期2025年中
新合弁会社概要
社名未定所在地UACJ 福井製造所内(福井県坂井市)代表者未定資本金1億円出資比率UACJ60%、山一金属40%従業員数約50名(予定)
ご参考
山一金属株式会社とUBC加工処理の協業に向けた基本合意書を締結 -アルミ缶のクローズドループリサイクルの確立に貢献-(2021年11月4日)
山一金属とUBC加工処理の合弁会社を設立し、溶解リサイクルシステムを構築 -アルミ缶水平リサイクルを促進し、循環型社会実現に向けて貢献-(2023年3月7日)
UACJについて
株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開するアルミニウム総合メーカーです。「アルミでかなえる、軽やかな世界」をスローガンに掲げ、素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。
UACJは、2013年に古河スカイ株式会社と住友軽金属工業株式会社が経営統合し発足した会社で、アルミ圧延を開始してから125年以上の歴史を持ちます。グループ内に板、自動車部品、押出・加工品、鋳鍛、箔の5つの事業を持ち、飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙産業などの幅広い分野にアルミ素材を供給し、人びとの暮らしや産業を支えています。
板事業では、北米・タイ・日本の3極グローバル供給体制を構築しており、自動車部品事業では、北米・中国・日本で合金開発から設計までの一貫生産体制を生かしたビジネスを展開しています。2023年3月期の連結売上高は9,629億円、グループ従業員は約9,500人です。
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