JR東海 太陽光路面発電とEV廃バッテリーを組み合わせた自立給電システム実証開始
2024/04/09 10:43 FREE
東海旅客鉄道(JR東海)では、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取組みの一環として、再生可能エネルギーを活用した諸施策を推進している。今回、その一つとして MIRAI-LABO株式会社(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:平塚利男)と共同で、「太陽光路面発電装置と EV の廃バッテリーを組み合わせた自立給電システム」の実証試験を、小牧研究施設にて開始したと、4月3日発表した。同システムは、鉄道関連施設での利用の他、災害時等の非常用電源への適用を目指す。
1.概要
・同システムは、リサイクルプラスチックを使用したパレットと道路に設置可能な太陽光パネルを組み合わせた太陽
光路面発電装置と、EV の廃バッテリーを用いた蓄電装置か
ら構成された環境負荷が少ない自立給電システム。
・太陽光路面発電装置は強度が高いため、設置後に人が上を歩くことができ、設置箇所の制約が少なく幅広い活用が期待できる。
・また、架台の設置や設置箇所の舗装など大規模な工事は必要なく、パレット形状で運搬しやすいため、災害時等に必要な箇所への速やかな設置が可能。
・今回の実証試験では、頻繁に充放電を繰り返す過酷な条件で、自立給電システムの耐久性等を評価する。
2.効果
・同システムの導入により、鉄道関連施設での再生可能エネルギー利用の拡大や、災害時等の非常用電源としての活用が見込まれる。
3.今後
・2025年3月まで実証試験を行い、安定的な自立給電ができるか評価の上、同システムの適用可能性を検討していく。
(IR universe rr)
関連記事
- 2024/05/02 中国の三元系、LFP系ブラックマス市場近況
- 2024/05/02 EVバッテリーリサイクル、「割の合う仕事」になるか 技術と供給網がカギ
- 2024/05/02 中国 自動車業界で再び下取り補助金制度が始まり廃車発生台数が増加
- 2024/05/02 バナジウム電池は重大な市場チャンスを迎えるかもしれない
- 2024/05/02 二次電池輸出入Report #144リチウムイオン電池輸出 欧州向け輸出拡大
- 2024/05/02 炭酸リチウム輸入Report #63 水酸化リチウムとの輸入平均単価差縮小
- 2024/05/02 (速報)2024年4月国内新車販売台数 低迷続くが改善の兆しも
- 2024/05/01 水酸化リチウム輸入Report #63 米中からの輸入増加続く
- 2024/05/01 酸化コバルト輸入Report #60 輸入減少傾向続く中 中国からの輸入増加が目立つ
- 2024/05/01 硫酸ニッケル輸入Report#64 2015年以来の少ない輸入量