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工作機械工業会4月受注確報 4月8.9%減1209億円と16ヶ月連続減

4月工作機械受注は1209億円(8.9%減)、16ヶ月連続内外減少も2ヶ月連続1200億円超

 

 5/23の15時に日本工作機械工業会の2024年4月工作機械受注確報が開示された。4月受注は1209億円(同月比8.9%減)と16ヶ月連続同月比減も、1000億円超は39ヶ月連続で超過、また2ヶ月連続で1200億円超を確保した。年度始め特有の動きで前月比では10.9%減ながら、内外ともに勢いはないものの底割れ状況にはない。

 

 

外需は7.1%減845.3億円と16カ月連続同月比減も6ヶ月連続800億円超を維持

 

 外需は845.3億円(同月比7.1%減、前月比2.2%減)と同月比16ヶ月連続減少、前月比減も6ヶ月連続800億円超をキープした。主要4業種で同月比は自動車のみ増加、前月比では電機・精密のみ増加。一般機械は256.5億円(同月比8.1%減、前月比0.5%減)と2ヶ月連続260億円割れ。自動車は208.1億円(同月比2.6%増、前月比1.1%減)と、北米大型受注の反動減もアジア、欧州がカバーし2ヶ月連続200億円超。電気・精密は123.7億円(同月比12.5%減、前月比6.4%増)と3ヶ月連続で100億円超に。航空・造船・輸送機械は49.3億円(同月比41.8%減、前月比22.9%減)と、米国での不正問題から受注取消等もあったと推定され15ヶ月ぶりに50億円割れに。

 

 主要3極別ではアジアが419.6億円(同月比2.0%増、前月比8.8%増)と、同月比は16ヶ月ぶりに増加、12ヶ月ぶりに400億円超えとなる。国別では中国が265.6億円(同月比2.6%増、前月比4.7%増)と同月比16ヶ月ぶり増加、自動車の大口受注も有り2ヶ月連続の250億円超に。中国の業種では一般機械が83.6億円(18.7%減)、自動車91.0億円(1.0%増)、電気・精密56.7億円(21.1%増)、航空・造船・輸送用機械1.3億円(40.9%減)。その他ではインドが5.47億円(同月比16.5%減)、韓国31.62億円(72.3%増)、台湾21.76億円(3.7%減)などまちまち。北米は227.0億円(同月比14.8%減、前月比19.6%減)と35ヶ月ぶり230億円割れ、アメリカが189.0億円(同月比23.4%減、前月比21.9%減)で9ヶ月ぶりに200億円割れに。北米主要4業種では自動車31.7億円(同月比17.8%増、前月比49.8%減)とアメリカ、メキシコで大口受注の反動で2ヶ月ぶり40億円割れ。一般機械は80.7億円(2.0%増)で3ヶ月連続80億円超。電機・精密は30.0億円(2.5倍)とアメリカ、メキシコでまとまった受注が有り17ヶ月ぶりに30億円超に。航空・造船・輸送機械は3.1億円(同月比94.5%減、前月比90.7%減)と不正問題が影響しキャンセル発生で2009年11月(4.2億円)以来、14年5ヶ月ぶりの5億円割れ。欧州は169.5億円(同月比18.4%減、前月比1.8%減)と、3ヶ月ぶり170億円割れに。ドイツは34.4億円(同月比22.2%減)と5ヶ月連続減、36ヶ月ぶりに35億円割れに。主要業種4業種は航空・造船・輸送用機械のみ同月比増加。一般機械42.8億円(同月比23.2%減)とEU向けが3年ぶりに35億円割れに。自動車は29.1億円(同月比25.8%減)、電機・精密は15.9億円(同月比47.5%減)と振るわず。一方、航空・造船・輸送用機械は22.4億円(同月比40.8%増)と3ヶ月連続20億円超に。ボーイングの737問題を受けてエアバス増産に向けた発注が出ていると推測され、トルコやイタリアなどで恩恵が広がっている模様。

 

 

内需は363.7億円(同月比12.8%減)と20ヶ月連続同月比減も

 

 内需は363.7億円(同月比12.8%減、前月比26.2%減)と20月連続で前年同月比減、前月比は年度始めでも有り大幅減となったが、2ヶ月連続で350億円超を確保した。主要4業種は同月比で一般機械を除き増加、前月比では航空・造船・輸送用機械のみ増加した。自動車88.4億円(同月比9.4%増)と2ヶ月連続増も90億円割れで低水準が長く継続している。一般機械は128.3億円(同月比34.2%減、前月比35.1%減)と20ヶ月連続同月比マイナスも、期末効果が剥落し3ヶ月ぶりの130億円割れ。電気・精密は44.0億円(同月比1.3%増)と2ヶ月連続増加し底入れの可能性も。航空・造船・輸送用機械は26.8億円(同月比35.7%増)と航空機向け等が伸びる。

 

 

4月販売14.6%減966億円、大台割れは22年1月以来、受注残は10.0%減7813億円

 

 4月販売は966億円(同月比14.6%減)と低調続き、1000億円割れは22年1月の995億円以来、21年4月の945億円につぐ少なさ。受注残高は7813億円(同期比10.0%減)と11ヶ月連続同月比減、7ヶ月連続同月比2ケタ減に。

 

 

主要4社4月受注は1.2%減312億円と14ヶ月連続同月比減少も2ヶ月連続1ケタ減

 

 日刊工業新聞が5/15にまとめた主要工作機械4社の4月受注実績は312億円(同月比1.2%減)と同月比14ヶ月連続減少。内訳は輸出232.35億円(2.8%増)、国内79.80億円(11.3%減)。国内は18ヶ月連続で同月比減、4社とも減少。一方、輸出は23年8月以来のプラスに。但し同月比プラスはツガミだけで96.85億円(64.7%増)が牽引。総額でプラスはツガミのみで102.78億円(55.4%増)と2ヶ月連続100億円超に。牧野は輸出60.81億円(同月比7.0%減、前月比8.1%増)と米国航空機エンジン等向けが堅調とのこと。

 

 

24年3月工作機器生産は25%減と16ヶ月連続減、主力のボールネジ、直動軸受低迷続く

 

 工作機械に関連する工作機器は、日本工作機器工業会5/23発表の24年3月生産額が129.14億円(25%減)と16ヶ月連続同月比マイナスと低迷状況が続いている。主力ボールネジが23.05億円(18%減)、直動軸受も39.19億円(29%減)。と両製品とも工作機械に加え、受注底バイが続く半導体製造装置向けの影響を強く受けている。

 

 

 工作機器の23年度生産額は1622億円(24%減)となった。主力のボールネジは274.91億円(32.7%減)、直動軸受461.66億円(36.9%減)と全体以上の落ち込みに。これは工作機械に加え、半導体製造装置向け等も多くその影響もある。

 

 

 

(H.Mirai)

 

 

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