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要興業(6566)24/3期WEB説明会 ややポジティブ継続

24/3期コロナ禍からの回復で3.6%増収1.3%営利増と連続最高益更新、25/3期も堅調

株価864円(6/2) 時価総額137億円    発行済株15,871千株      

PER(25/3期DO予:9.9X)PBR(0.74X) 配当DO予26円   配当利回り:3.0%

 

要約

・24/3期コロナ禍からの需要回復で3.6%増収1.3%営利増と連続最高益更新

・25/3期5.9%増収5.4%営利増予想と収集運搬・処分事業効率化、リサイクル事業拡大期待

・中期経営計画で26/3期売上高155.52億円、営利20.54億円は増額着地期待

 

 

24/3期コロナ禍からの需要回復で3.6%増収1.3%営利増と連続最高益更新

 

 1972年創業の一般・産業廃棄物の収集運搬、処理、リサイクル大手。24/3期決算説明会が5/29に開催された。24/3期は売上高135.03億円(期初計画比0.68億円増額、3.6%増)、営業利益17.62億円(同0.19億円増額、1.3%増)、経常利益18.69億円(同0.79億円増額、4.6%増)、税引利益12.85億円(同0.72億円増額、2.0%増)とほぼ計画通りに着地した。3期連続最高収益更新となり、配当も計画比1円増配の24円に。

 

 事業別に収集運搬事業が93.45億円(同2.61億円増額、8.1%増)。顧客数が順調に拡大、「路線化政策」の推進で効率的な収集運搬で順調に売上を伸ばした。収集拠点は8127現場(1.2%増)とコロナ影響が薄れたことなどから増加し22/3期末の8082カ所を上回り最大数となり増収に寄与している。顧客数も3727社(148社増加、4.1%増)となっており着実に増加、顧客売上構成比は上位10社合計で29.1%と3.1ポイント増加、飲料Cグループが3.5%と2位に出現(コカコーラグループ?)、小売Sグループも1.5%で8位となっており、これらが寄与した模様。なお収集運搬車は単体で329台(12台増、5.4%増)となっている。

 

 リサイクル事業は売上高12.75億円(同1.67億円未達、20.7%減)と、主力の段ボールベールやプラスチック資源循環促進法によりペットベールなどの回収が寄与も、資源相場の下落で大幅減。

 

 行政受託事業も売上高28.83億円(同0.26億円未達、3.9%増)と堅調な伸びに。子会社のヨドセイが行うゴミ収集事業でプラスチック資源循環促進法の施行なども有り、千住リサイクルセンター、鹿浜リサイクルセンターなどで取扱を始め取扱量の増加が寄与している。なお要興業がリサイクルセンターで行う選別圧縮・選別資源化も高水準を保っている。

 

 利益面では増収効果に加え。主力の運搬収集・処分事業の効率化、リサイクル事業の資源相場下落、燃料費アップなどを吸収、売上総利益率を0.1ポイント悪化も22.2%を確保、結果として税引利益が減益予想から増益に転じ、収益項目で3期連続最高額更新となった。

 

 

 

25/3期5.9%増収5.4%営利増予想と収集運搬・処分事業効率化、リサイクル事業拡大期待

 

 25/3期会社予想は売上高143.02億円(5.9%増)、営利18.58億円(5.4%増)、経常利益19.07億円(2.1%増)、税引利益13.06億円(1.6%増)と、リサイクル事業での市況横ばい、前提で緩やかな増収増益予想とした。なお中期経営計画比較で売上高2.71億円、営業利益0.78億円増額予想となっている。

 

 事業別では収集運搬・処分事業が4.0%増、リサイクル事業は8.8%増、行政受託事業11.0%増予想。リサイクル事業では価格下落が一巡、行政受託事業は引続きプラスチック資源循環促進法の施行で新規に取扱行政先の増加が寄与する見通しから2桁増収を見込む。

 

 現状、収集運搬・処分事業は小売り、鉄道等のユーザーも多く、コロナ影響から脱しインバウンド需要などもあり、収益拡大なども期待され、会社計画を上回る伸びが見込める。行政受託事業は不燃物資源化事業等で新規要請も見込まれる。リサイクル事業では行政受託先の拡大などで増量が見込まれる。全体として会社計画に対し若干の上振れが期待される。

 

中期経営計画で26/3期売上高155.52億円、営利20.54億円は増額着地期待

 

 2023年6月の中期経営計画では26/3期に売上高155.52億円、営業利益20.54億円を目標数字とした。但し25/3期予想が当初計画を売上で2.71億円、営利で0.78億円上回る計画で進捗、しかも多少会社計画を上回るとみられ、26/3期予想も増額着地が期待される。なお同社は中計とは別枠で同社業務に資する企業連携を検討、業務提携、資本参加、M&Aも含め売上150億円達成を目指す。実際、同業界では零細企業も多く情報化投資が遅れている企業もあり、顧客もSDGs対応などで同社のようなISO26000(組織の社会的責任に関する国際規格)取得企業への発注を増やすとみられ、26/3期以降も同社収益は拡大基調が続こう。

 

 

 同社株価は25/3期予想EPS82.30円に対しPER10.1倍はダイセキ16.8倍、大栄環境18.3倍、イボキン11.1倍、エンビプロ12.9倍と比較し、大手2社に対して割安、その他は同水準にある。但し同社は25/3期増額期待もあり、連続最高益更新が持続すると見られややポジティブ継続としたい。


 

 

(H.Mirai)

 

 

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