廃コンクリートにCO2を固定しブロック製造、太平洋セメントなど技術開発
2024/07/24 18:24 FREE
太平洋セメント(東京都文京区)は24日、空気中の二酸化炭素(CO2)を廃コンクリートに固定化し、圧力をかけて固化するカルシウムカーボネートコンクリートブロックの製造技術を開発した、と発表した。東京大学の野口貴文教授をプロジェクトマネージャーとするNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトの共同実施者として技術化した。
同社は、これまでに培ってきたセメント・コンクリート系材料についての知見を生かし、主にカルシウムカーボネートコンクリートの「硬化プロセスの検討」と「部材製造」に関して研究開発を担った。
東京大学の発表によると、従来の類似手法では、材料の表層部分でしかCO2の固定が進まない問題があった。今回の技術では、廃コンクリートを粉末にしてCO2を固定してからブロックにするため、廃コンクリートのCO2固定能力を最大限に生かすことができたという。
この技術で製造されたブロックは、再利用や粉砕して再び固化させることができるため、「半永久的に利用できる可能性がある」(東京大学工学部)としている。
(IRuniverse Kogure)
関連記事
- 2025/07/01 24年度の家電リサイクル再商品化等実績は横ばいの1445万台
- 2025/07/01 トラスト(滋賀県)PCR材(再生原料)に新たなラインナップを追加
- 2025/07/01 脱炭素の部屋#225 サーキュラーエコノミー:脱炭素を営業の武器にする
- 2025/07/01 ユニ・チャーム サーキュラーエコノミーパートナーシップへ加盟
- 2025/07/01 TDK 製造工程使用済みフィルムをリサイクル、作業服を製作
- 2025/07/01 JFEエンジ ケミカルルーピング燃焼原理で電力・水素・CO2同時製造実証試験開始
- 2025/06/30 【貿易統計/日本】 2025年5月の廃プラスチック輸出入統計
- 2025/06/30 電力取引量(25年6月)
- 2025/06/30 アジア合成樹脂市況の近況(No39) 中東情勢と米関税交渉の進展で堅調な動き
- 2025/06/30 クルマの再資源化のリアルに迫る! 自動車リサイクル現場を巡るプラントツアーREPORT