【注目企業紹介】韓国・日本の化学原料流通を担う―COSMO GLOBAL
2024/10/01 12:04 FREE

キム・ソンヒ代表
COSMO GLOBAL(コスモグローバル、キム・ソンヒ代表、東京都墨田区)は、韓国を本拠地とするCOSMOグループの日本法人商社として2011年3月に設立した。設立当初は、硫酸コバルトや硫酸ニッケルなどを製造するグループ会社・COSMO化学 (コスモケミカル)で使用する化学原料を日本から調達する役割を担っていたが、これに加え、韓国や東南アジアへの化学原料の輸出や、コスモケミカル製品の日本国内販売なども実施している。
現在は、LIB(リチウムイオンバッテリー)を熱処理した際に得られるブラックマスやブラックパウダーの調達にも注力しており、電池材料リサイクルの一翼を担っている。
キム・ソンヒ代表は「ブラックマスにおいてはアルミなどの不純物が少ない原料が求められている」とし、調達先の確保や取引量の拡大に意欲を示す。同氏は12日に開催されたIRuniverse主催の第10回BatterySummitにも聴講者として参加。韓国-日本の化学原料流通を担う商社として、情報収集や人脈形成に力を注いでいる。
また、コスモグループはコスモ化学のほか、MLCC(積層セラミックコンデンサー)離型フィルムなどを製造する「COSMO新素材」や、工業触媒や吸着剤などに利用されるゼオライトを製造する「COSMO触媒」などの製造部門が充実している。グループの強みを生かした今後の事業展開にも期待したい。
【企業サイト】
株式会社COSMO GLOBAL
https://www.cosmo-global.co.jp/
(IRuniverse K.Kuribara)
関連記事
- 2025/06/17 VOLTAが東京都環境局のモデル事業者に採択
- 2025/06/17 国内伸銅品PSI実績Report #62 2025年1-4月 4年ぶりに前年の販売量を上回る
- 2025/06/17 国内電気銅PSI Report #29 伸銅品向け販売量増加 電線・ケーブル向け減少
- 2025/06/17 ハフニウム輸入Report#5 2025年輸入量増加 中国以外からの輸入が占める
- 2025/06/17 二次電池輸出入Report #183鉛蓄電池輸入 韓国中国からの輸入堅調 台湾増加に転じるか
- 2025/06/16 動き出す「金属盗対策法」――指定金属切断工具の隠匿携帯には罰則
- 2025/06/16 政府系科学機関CSIRO 黒鉛研究開発助成金プログラムへの応募開始 豪州の黒鉛を世界へ
- 2025/06/16 産業用電子機器輸出入レポート#71パソコン輸入 台数17か月連続増加するも平均単価急落
- 2025/06/15 週刊バッテリートピックス「アイシンがファスナー式太陽電池」「FDKが高出力電池量産」など
- 2025/06/13 よう素輸出Report#6 2025年ノルウェー向け輸出伸び悩み 中国とインド向け輸出増加