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工作機械工業会9月受注確報 9月6.4%減1253.6億円と2カ月連続減で回復に変調も

9月工作機械受注は1253.6億円(6.4%減)と2カ月連続減少

 

 10/24の15時に日本工作機械工業会の2024年9月工作機械受注確報が開示された。9月受注は1253.6億円(同月比6.4%減)と2カ月連続同月比減、9月としては2020年9月の840億円以来の低い数字に止まった。

 

 

外需5.7%減838.3億円と2カ月連続減少、減少率が8月よりも拡大

 

 外需は838.3億円(同月比5.7%減、前月比6.7%増)と2カ月連続同月比減、しかも減少率が拡大している。但し前月比では3カ月ぶりに増加、2カ月ぶりに800億円超となり、一定水準は確保している。主要4業種では自動車、航空・造船・輸送用機械が同月比増加、前月比では電気・精密を除き増加した。一般機械は286.8億円(同月比5.8%減、前月比29.7%増)と主要3極で前月比増加し3か月ぶりの280億円超。自動車は207.0億円(同月比10.1%増、前月比24.4%増)と主要3極で前月比増、4か月ぶりの200億円超に。航空・造船・輸送機械は82.8億円(同月比15.9%増、前月比52.9%増)と、アメリカ向けの大型受注、アジアも増え2か月ぶりの80億円超。電気・精密は113.2億円(同月比7.9%減、前月比2.2%減)とアジアでまとまった受注の反動減があったが、2カ月連続で110億円超は確保。

 

 主要3極別ではアジアが428.1億円(同月比32.2%増、前月比1.9%減)と、6カ月連続で同月比増も3カ月連続前月比減。中国274.2億円(同月比40.1%増)と6カ月連続増で高水準の増加率を維持。主要4業種すべてで同月比増。一般機械97.4億円(19.5%増)、自動車98.3億円(66.8%増)、電気・精密56.7億円(57.4%増)、航空・造船・輸送用機械4.9億円(23.8%増)など軒並み増加。中国の工作機械NC化向上促進への補助金が継続している模様。その他では台湾23.3億円(同月比2.5倍)、韓国20.4億円(73.2%増)、ベトナム20.4億円(2.4倍)など高い伸び率に。北米は247.8億円(同月比27.5%減、前月比7.8%増)と2カ月連続の250億円割れ。アメリカは221.6億円(同月比23.5%減、前月比8.1%増)と2カ月連続2カ月連続減、2カ月ぶり200億円割れで展示会効果による押し上げは期待外れ。主要4業種全てで同月比減少。航空・造船・輸送用機械が39.5億円(12.2%減)、自動車37.6億円(34.6%減)、電気・精密14.8億円(21.0%減)など総じて低調、一般機械は74.2億円(8.0%減)と、ジョブショップ向けの底入れで1ケタ減にとどまる。欧州は135.0億円(同月比34.7%減、前月比26.1%増)と9ヶ月連続同月比減。ドイツ35.8億円(同月比27.4%減)と10ヶ月連続減、イタリア22.3億円(同月比15.3%減)と12カ月連続減少。イギリスも9.1億円(30.6%減)と45カ月ぶりに10億円割れ、トルコ12.56億円(60.3%減)など軒並み大幅減。主要業種4業種全て同月比減。自動車20.1億円(29.6%減)、一般機械39.8億円(同月比49.4%減)、航空・造船・輸送用機械も11.9億円(同月比24.6%減)、電機・精密14.6億円(同月比28.8%減)と全て2ケタ減に。

 

 外需全体で欧州、北米は9月として2021年以降で最も低調な数字、アジアは中国での補助金頼みで何とか健闘の感がある。一時円高に向かうも再度円安となってきたが、欧米の景気減速感もあり円安効果剥落懸念もあり、先行き不透明要素が多い。

 

 

内需は415.3億円(同月比7.8%減)と25ヶ月連続同月比減も半期末で3月に次ぐ数字

 

 内需は415.3億円(同月比7.8%減、前月比29.0%増)と25ヶ月連続で前年同月比減も、上期末で前月比29.0%増となり年度末3月の493億円に次ぐ数字で3か月ぶりに400億円を超えた。主要4業種は同月比で電気・精密、航空・造船・輸送用機械が増加。一般機械は164.1億円(同月比7.1%減、前月比11.0%増)と24ヶ月ぶりに同月比増加となった8月から再度同月比減少に。航空・造船・輸送用機械は20.7億円(同月比23.6%増、前月比8.2%増)と6カ月連続同月比増と防衛などのプラス効果もあるとみられる。自動車は74.4億円(同月比27.7%減)と3ヶ月連続減少。電気・精密は59.6億円(同月比4.1%増、前月比2.3倍)で、2カ月ぶり50億円超。全体で9月期末としては物足りない数字で内需の弱さが継続している。

 

 

9月販売1.3%増1582億円、受注残6.0%減の7677億円と4カ月ぶり8000億円割れ

 

 9月販売は1582億円(同月比1.3%増)と2カ月連続同月比増加し、上半期末で本年3月の1639億円に次ぐ数字で24年度月次最高金額に。受注残高は7677億円(同期比6.0%減)と16ヶ月連続同月比減、4カ月ぶりで8000億円大台割れとなる。

 

 

2024年度上期は7393.2億円(同期比0.3%増、前期比3.3%増)と4半期ぶり増加

 

 2024年度上期の受注総額は7393.2億円(同期比0.3%増、前期比3.3%増)となり、同期比、前期比共に4半期ぶりに増加に転じた。内訳は外需5178.8億円(同期比4.3%増、前期比3.8%増)、内需2214.4億円(同期比7.9%減、前期比2.1%増)と、内需の弱さが継続している。

 

 外需は3半期ぶり5000億円超え。アジアが2617.8億円(同期比27.1%増)、中でも中国は1716.9億円(同35.8%増)と牽引。一方で北米は1486.3億円(同期比8.1%減)、6半期ぶりに1500億円割れ、欧州も904.4億円(同期比21.7%減)と7半期ぶり1000億円割れに。

 

 内需は3半期連続2500億円割れ。主要4業種中、航空・造船・輸送用機械が128.1億円(同期比40.7%増)と航空機、防衛関連などが牽引した模様。一方、一般機械が903.3億円(同期比14.7%減)と停滞感が強く、自動車467.8億円(同期比6.2%減)と業界の不正問題などもあり伸び悩み、電気・精密も265.3億円(同期比2.6%減)と半導体関連の伸び悩みなどが影響している。

 

 


 

米国8月工作金属加工機械受注は同月比12.2%減3.608億ドル

 

 10/14に発表された米国金属加工機械8月受注は3.608億ドル(同月比12.2%減、前月比22.7増)。8月は受注が鈍化する7月からの反動増があり、同月比では不振続く。但し最大のジョブショップからの受注は3月以来で初めて台数、金額ともに増加し、今後回復の兆しがあるとしている。なお9月のシカゴのIMTS展では来場者が大幅に増えていたものの、展示会効果は限定的にとどまっているが、今後金利低下で受注増に期待がかかる。

 

 

 

(H.Mirai)

 

 

 

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