パンテック Film to Filmブランド「Filmate」から「再生ストレッチフィルム(機械巻き)」新発売
環境負荷を抑制しながら物流の「2024年問題」に伴う業務効率化ニーズに対応
再生プラスチック原料を40%使用した「再生ストレッチフィルム(機械巻き)」を新発売
プラスチックリサイクルのトータルプロデュース事業を展開する株式会社パンテック(本社:滋賀県大津市、代表取締役社長:黒木 慶一)は、10月24日、使用済みフィルムの資源循環を促進するFilm to Filmブランド「Filmate」から、再生ストレッチフィルム(機械巻き)を2024年11月1日(金)より発売すると発表した。
再生ストレッチフィルム(機械巻き)はポストコンシューマー材料(使用済みストレッチフィルム)由来の再生プラスチック原料を40%使用しているため、従来のバージン原料100%で作られたストレッチフィルムよりもCO2の排出を29.3%※抑制できるなど環境負荷が小さく、物流の「2024年問題」に伴うユーザーの業務効率化ニーズに対応する。
倉庫や物流センターなどで梱包物の荷崩れを防止のために使用されるストレッチフィルムは、フィルムを巻くだけでどんな形状の梱包物でも簡単に梱包することができ、また防水や防塵などの効果があるなど利便性・汎用性が高く、物流資材の定番アイテムとして定着している。一方で、一度使用された後はリユースされることなく、廃棄されるシングルユースプラスチック(使い捨てプラスチック)で、化石資源の消費や処分に伴う温室効果ガスの排出など、環境に負荷を与えている現状がある。
こうした現状を変えるべく立ち上げたのが「Filmate」。「Filmate」は日本国内で発生する使用済みのストレッチフィルムなどの低密度ポリエチレン製フィルム製品を、回収、粉砕、洗浄、再生原料化して、国内外でフィルム製品に再生するフィルム製品の水平リサイクルを実現したFilm to Filmブランドだ。
この度、パンテックでは「Filmate」ブランドの新商品として、再生ストレッチフィルム(機械巻き)を発売いたします。これまでの「Filmate」ブランドの商品と同様、ポストコンシューマー材料(使用済みストレッチフィルム)由来の再生プラスチック原料を使用しているため、従来のバージン原料100%で作られたストレッチフィルムよりもCO2の排出を29.3%※抑制できるなど環境負荷が小さく、公益財団法人日本環境協会 エコマーク事務局(住所:東京都千代田区、理事長:新美 育文)よりエコマーク認定を取得している。
またストレッチフィルムを使用する倉庫や物流センターなどでは、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働の上限規制等が適用されたことにより輸送能力が不足するいわゆる物流の「2024年問題」への対応が急務となっており、業務効率化ニーズが高まっている。そうした中で、物流業界ではストレッチフィルムを手巻きから機械巻きに切り替える動きが増えており、今回の新商品はその業務効率化ニーズにも対応する。
フィルム製品の水平リサイクル「Film to Film」を実現する「Filmate」の商品群
※ 一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)のライフサイクルアセスメント(LCA)実施ソフトウェア「MiLCA」を使用して算定。
(IRuniverse rr)
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