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パラジウム国際価格が1日で10%値上がり 対ロ制裁入り観測の報道で、3度目の急伸

 パラジウム価格が急騰している。10月24日のNY市場で$1163.9/tozと前日比9.31%値上がりし、2023年12月以来10か月ぶりの高値を付けた。10月25日も同水準で高止まりした。西側諸国による対ロシア制裁措置の一環として輸入規制対象になるとの観測が浮上し、ロシア産の供給が細るとの警戒がにわかに強まった。

 

関連記事: 米国、パラジウムとチタンの対ロ制裁追加をG7に要請か 外電報道 | MIRU

 

過去3か月間のNYパラジウム価格の推移($/toz)

 

 パラジウムは国内価格も同調した値動きとなった。日本経済新聞の発表価格は10月24日に高値が5485円/g、安値が5400円/gと前日よりそれぞれ2%弱に当たる100円値上がりし、7月以来の高値を付けた。10月25日も同水準での推移となった。

 

過去3か月間の国内パラジウム価格の推移(JPY/g)

 

 米ブルームバーグ通信が10月24日に「米国が、対ロシア制裁としての金属輸入制限にパラジウムを新たに加えることを検討するよう、先進7か国(G7)に要請した」と伝えたことが供給減観測のきっかけとなった。パラジウムはロシアの生産量が世界の4割を占める。このため、ロシアによるウクライナ侵攻後は度々、制裁対象として取りざたされ、価格も制裁対象の観測が浮上するたびに急騰してきた。

 

 具体的には、侵攻直後の2022年3月にNY市場での国際価格が$2981.9/tozと、1日で7%上げて過去20年間での最高値を付けた。2023年12月半ばにも再び制裁対象観測が出て、1週間で28%も値上がりする大波乱を演じた。今回は3度目の急伸となる。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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