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金国際価格が2ヵ月ぶり安値 ETFは週間で資金流出超、トランプ再選でリスクオン

 快進撃を続けてきた金価格が足踏みしている。米ニューヨーク市場での国際価格は11月11日に$2617.7/tozと9月19日以来ほぼ2か月ぶりの安値を付けた。米大統領選で投資資金が金をはじめとする安全資産から株やビットコイン、為替といったリスク資産に移行し、金には目先の利益を確定しようとする動きが広がっている。

 

■週間のETF資金流出、2年ぶり大きさ

 

過去3か月間のNY金価格の推移($/toz)

 

 米ブルームバーグ通信が11月12日に同社がまとめたデータとして伝えたところによると、金の代表的な投資信託(ETF)であるSPDRゴールドシェア(GLD)は11月4-8日の週に10億ドル超の資金流出を記録した。週間ベースでの流出規模は2022年7月以来の大きさだったという。

 

 ブルームバーグによれば、金は米大統領選が接戦になるとの予想の中、政治的不安定さへの警戒ムードを手掛かりに買われてきた面があった。しかし予想に反してトランプ氏の圧勝に終わり、トランプ氏がデジタル資産に前向きな姿勢を示したことからビットコインに買いが集中。金は利益確定売りの対象になったとみられる。

 

関連記事:貴金属PGM市場近況2024 10月の高値更新後に様子見 | MIRU

 

■米CPIに注目、中長期の先高観根強い

 短期的には当面、金の利益確定売りは続きそうだ。トランプ氏再選を受けた株高と米ドル高の熱はしばらく続くとみられる。11月12日の米ウォール・ストリート・ジャーナルは、「米国時間11月13日発表の10月の米消費者物価指数(CPI)を受けて米連邦制度理事会(FRB)がインフレ警戒コメントを出せば、金利上昇観測が高まり、金利のつかない金にとっては価格の下押し圧力になる」と報じた。

 

 ただ、中長期的な金の上昇期待は根強い。金の埋蔵量が限られていることに変わりはない。また、「新興国がドル離れの一環として金の保有を積み増す方向は続くと見られ、金には取り立てて売り材料はない」(エモリファンドマネジメントの江守哲氏)ためだ。

 ウォール・ストリート・ジャーナルはカナダ投資銀行のRBCキャピタルマーケッツのアナリストの話として「投資家はコモディティに対する強気の姿勢を崩しておらず、金は2025年にさらに上昇する可能性がある」との見方を伝えた。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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