日本製鉄、試験炉でCO2削減43%を実現
2024/12/20 21:36 FREE
日本製鉄は20日、高炉水素還元技術において、試験炉で世界初となるCO2削減40%超(実績値43%)を実現し、試験炉での開発目標を前倒しで達成したと発表した。国内外で開示されている実績値を大きく上回る成果だという。
同社は、高炉水素還元の技術開発について、東日本製鉄所君津地区の水素還元試験炉(内容積12㎥)で、加熱した水素を使用してCO2を削減する技術(Super COURSE50技術)の試験を2022年5月から実施。これまでにも2022年に22%、2023年に33%のCO2削減を確認してきた。今回の試験では、炭素に代えて水素での還元を増やしていく際に、加熱した水素利用時の高炉内の熱バランスを改善することで43%削減を実現した。
今後は、スケールアップ技術の開発など、製鉄プロセスからCO2排出を50%以上削減する技術の開発を進め、大型高炉での実用化に向けた取り組みを加速していく考えだ。
(IRuniverse K.Kuribara)
関連記事
- 2025/06/16 東京製鐵 2025年7月契約売出 2カ月連続の全品種据え置き
- 2025/06/16 元鉄鋼マンのつぶやき#118 「サンチョウサカタ」
- 2025/06/16 東京製鐵の鉄スクラップ調達価格(6/16)
- 2025/06/15 中国鋼材在庫(6/13):5週間連続で減少
- 2025/06/14 日本製鉄: USスチール買収計画、トランプ大統領パートナーシップ承認
- 2025/06/13 Fe scrap watch2025#8 令和の構造的スクラップ業界、流通問題を考える
- 2025/06/13 レゾナック、日本製鉄他 排出 CO2 の有効活用によるグリシン製造研究開発が、NEDO 採択
- 2025/06/13 元鉄鋼マンのつぶやき#117 ぬかみそ煉瓦 耐火物のリサイクルについて考える
- 2025/06/12 三菱重工、子会社がマレーシアに還元鉄工場を建設へ 現地企業と合弁、年産200万トン
- 2025/06/12 JFE HD:京浜地区の土地利用転換に関して見学会を開催