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グリーンスチール採用のCEV購入に補助金加算

 経産省はこのほどGX推進のためのグリーン鉄研究会の取りまとめを発表し、グリーン鉄(グリーンスチール)の普及に向けた取り組み案などを示した。関連産業が注目する政府の支援策については、優先的調達に加え、CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)における自動車製造業者へのインセンティブ付与などを提案した。27日に同省が公表した2025年度のCEV補助金の概要では、補助金の加算が明記されており、消費者動向への影響が注目される。

 

 経産省は23年10月に「GX推進のためのグリーン鉄研究会」を立ち上げ。鉄鋼業関係者や研究者などを招集し5回にわたり議論を行い、市場拡大のためのアクションプランを検討した。

 

 同研究会は、企業単位での追加的な直接的排出削減行動による大きな環境負荷の低減があり、排出削減行動に伴うコストを上乗せした場合には、一般的な製品よりも価格が大きく上昇する鋼材を「GX推進のためのグリーン鉄」と定義。その上で、グリーン鉄は「従来製品よりも原料・エネルギーコストが高く、価格が上昇することが予想される」とし、グリーン購入法などによる政府の優先的調達の必要性を求めた。

 

 さらには、消費者に対する補助金でもある CEV補助金において、環境負荷の低い鋼材の利用に取り組む自動車製造事業者(OEM)が、GX 推進のためのグリーン鉄の採用に計画的に取り組み、「鉄鋼業の脱炭素化に貢献することを考慮するインセンティブを設けていくべき」と提言した。

 

 

今後のアクションプラン案(経産省発表資料より引用)

 

 経産省は令和6年度補正予算としてCEV補助金に約1100億円を確保しており、評価項目の見直し・追加を行うとともに、GX推進に向けた鋼材(=グリーンスチール)の需要喚起のための新たな加算措置を設けることをすでに公表している。基本の補助額とは別に、補助額を最⼤5万円加算するとしており、グリーンスチール普及の起爆剤にあることが期待される。

 

 

(IRuniverse K.Kuribara)

 

 

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