TRE子会社のタケエイ、産官学の9団体とリサイクル技術推進に向けたCEパートナーシップを締結
TREの子会社で、廃棄物事業などを手掛けるタケエイは7日、地元自治体、企業、大学などの9団体と「一般廃棄物リサイクル技術推進に関するサーキュラーエコノミーパートナーシップ」を締結したことが分かった。容器包装リサイクル法の対象外のプラスチックをリサイクルする技術開発・実証、使用済紙おむつの再資源化の実証をはじめとしたデータを収集。そのデータを動脈産業に提供することで、設備設計や製品設計に役立て、リサイクルしやすい製品の開発、埋立ごみの削減につなげていくという。また、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用した地域のカーボンニュートラル推進に取り組むことで、産官学連携によるサーキュラーエコノミーへの転換を目指す。
今回のパートナーシップは、「産・官・学の様々な団体が共に連携し、それぞれの有する強み・情報・資源を持ち寄って、一般廃棄物の排出抑制、リサイクル及びカーボンニュートラル技術やスキームの社会実装を推進するなど、従来の消費型社会から資源循環型社会(サーキュラーエコノミー)への転換を加速し、地域の特性を活かした循環経済圏の構築を目指すもの」だという。
タケエイ以外の8団体の内訳は、福島県相馬市、同南相馬市、瑞光(大阪府茨木市)、金沢興業(福島県相馬市)、高良(福島県南相馬市)、グリーンレンタル(福島県会津若松市)、ネクスト環境コンサルタント(山形県米沢市)、山形大学工学部(山形県米沢市)となっている。パートナーシップの概要は以下の通り。
パートナーシップの概要
イ. 名 称:「一般廃棄物のリサイクル技術推進に関するサーキュラーエコノミーパートナーシップ」
ロ. 目 的:①一般廃棄物の削減を主として新たなリサイクル方法、技術をテスト検証し廃棄物全体のリサイクル率の向上、焼却量および最終処分量の削減を実現する。
②テスト実証を行い、各種データ(焼却量、CO2削減量、各コスト等)の収集を行い、事業化に向けた課題点を抽出する。さらに、一部を素材に戻すまでを検証する。
ハ. 内 容:①実証に必要な材料の提供(廃棄物等のサンプル等)
②実証に必要な機材の提供および貸与(処理装置等)
③実証で得られる情報の共有
④成果物の評価検証
⑤実証にかかわる役務の提供(作業全般)
⑥前各号に掲げる協力に伴う必要な事業
ニ. 締 結 日:2025年2月7日
(IRuniverse G・Mochizuki)
関連記事
- 2025/07/15 ブルースカイソーラーの九州4拠点 パワーエックスの発電所併設蓄電システムを採用
- 2025/07/15 漁網リサイクルのamu、初のオリジナルコレクションの発売へ―BtoBビジネスの足掛かりに
- 2025/07/15 住友ゴムとNEC 研究開発基盤構築と新事業機会創出に向け戦略的パートナーシップ締結
- 2025/07/15 脱炭素の部屋#227 再生プラスチックが主役になる日は来るのか
- 2025/07/14 Veolia、英国内最大規模のプラスチックリサイクルプロジェクトに着手――食品トレイ用PETの「トレイ・トゥ・トレイ」再生施設を建設
- 2025/07/14 平林金属が7.5億円かけて鳥取県境港市に新工場建設へ、26年3月に竣工予定
- 2025/07/11 環境省 令7「自治体CE診断・ビジョン作成」 「循環型ビジネスモデル実証事業」公募採択結果公表
- 2025/07/11 PFU ビン色選別やLiB検知の廃棄物分別特化AIエンジンを開発(後)
- 2025/07/11 【覆面座談会】「AI×電力×半導体」最前線を語る——覆面識者が読み解く世界経済の次の焦点
- 2025/07/11 PFU ビン色選別やLiB検知の廃棄物分別特化AIエンジンを開発(前)