キャノン 仏エコバディス社のサステナビリティ調査上位5%のゴールド獲得
キヤノングループは、2月28日、企業のサステナビリティ活動に関する国際的な評価機関であるエコバディス社(EcoVadis、本社:フランス)による調査において、調査対象企業の上位5%が認定される「ゴールド」評価を獲得したと発表した。
エコバディス社の「ゴールド」メダル
エコバディス社のサステナビリティ調査は、世界185カ国、250業種、150,000社以上の企業を対象に、同社独自の評価基準によって、企業の活動を「環境」、「労働と人権」、「倫理」、「持続的な資材調達」の4分野で包括的に評価するもの。世界中で企業のサステナビリティ活動への関心が高まる中、エコバディス社の調査結果は、多くのグローバル企業が取引先を選定する際に参照されている。
今回の調査でキヤノングループは総合的に高い評価を得た。なお、キヤノングループの「ゴールド」評価取得は、今回で8回目となる。
〈キヤノングループのサステナビリティへの取り組み〉
キヤノンは、持続可能な社会の実現に向けて、環境課題や社会課題に対する取り組みを強化。
環境への取り組みとしては、「気候変動」「資源循環」「化学物質」「生物多様性」を重要課題と位置付け、事業活動と連動した取り組みを製品ライフサイクル全体で進めている。環境目標として、「ライフサイクルCO2製品1台当たりの改善指数 年平均3%改善」を2008年に定めて以来、これまでに年平均3.95%(2008~2023年)、2008年からの累計では44.4%の改善を達成している。このほか、生産拠点における省エネルギー活動や製品のリユース・リサイクル、再生材の活用など、あらゆる活動を通してCO2排出量を2050年にネットゼロとすることを目指している。
また、キヤノンは、従業員や取引先をはじめとする事業活動に関わるすべてのステークホルダーの人権を尊重。「キヤノングループ人権方針」のもと、グループ全体で人権デューデリジェンスを実施し、国内外のグループ会社社員への啓発活動を進めている。このように、人権尊重や人権保護に向けた取り組みを強化するとともに、グローバルサプライチェーンにおける社会的責任を推進する企業同盟である「Responsible Business Alliance(RBA)」の加盟企業として、RBA行動規範(※)の遵守に努めている。
※ 製造業のサプライチェーンにおいて、労働環境が安全であること、労働者が敬意と尊厳を持って扱われること、さらにその事業活動が与える環境負荷に対して、企業が責任を持っていることを確実にするための基準を規定したもの。
(IR universe rr)
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