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週刊バッテリートピックス 「星和電機がアルミイオン電池開発」「成田空港に国際認証」など

 2025年3月3日~3月9日のバッテリー業界では、マンガンやアルミニウムなど次世代イオン電池の開発に関するニュースが目を引いた。発火が気になるリチウム電池に替わる材料の模索が進んでおり、水素電池トラックや電池リサイクルに絡む動きも目立つ。とはいえ、当面需要の大きなリチウム電池は、成田空港が安全運搬で国際認証を取得した。

 

<国内>

●成田空港、物流など5社がリチウム電池運搬で認証

 成田国際空港(千葉県成田市)は3月7日、ホームページ上で、「IATA(国際航空運送協会)の提唱するリチウム電池の航空輸送品質認証「CEIV Lithium Batteries」についてコミュニティ参加企業全5社の認証取得が完了した」と発表した。参加した5社はリチウム電池を安全に運べる事業者として認められたことになる。参加企業は 日本航空、 西日本鉄道、日新、三井倉庫エクスプレス、 三井倉庫サプライチェーンソリューション の5社。

 

(出所:成田国際空港ホームページ)

 

 同空港はまた、IATAから「CEIV Lithium Batteries パートナーエアポート」として認定された。この認定を受けた空港は日本で初めて。

 

プレスリリース:20250307_ceivlithiumbatteriescertified

 

●名鉄バス、名古屋市バスをEV化

 

 名鉄バスは3月7日、自社ホームページ上で、「3月10日から名古屋市内の基幹バス路線に電気自動車(EV)バスを導入する」と発表した。いすゞ自動車製の国産初のバッテリーEV大型バスと、トヨタ自動車製の燃料電池バスをそれぞれ1台ずつ使用する。

 

プレスリリース:お知らせ

 

●みずほ銀、英アルティリウム・メタルズに出資

 

 

 みずほ銀行は、3月4日、自社ホームページ上で、「英リチウムイオン電池(LiB)リサイクルのアルティリウム ・メタルズ(本社:英プリマス、Altilium Metals Ltd)に250万ドルを出資した」と発表した。

 株式引受契約を締結した。アルティリウムは廃バッテリーから低炭素カソードとアノード材料を抽出する事業を手掛け、丸紅の出資先でもある。

 

プレスリリース:20250304release_jp.pdf

 

●星和電機と岡山大、次世代アルミイオン電池を開発

 岡山大学(本部:岡山市北区)学術研究院環境生命自然科学学域と星和電機(本社:京都府城陽市)は3月5日、 正極に多孔質炭素を用いることで、アルミニウムイオン電池の高容量化に必要な、新たな炭素の設計指針を提案したと発表した。

 

関連記事:星和電機 次世代アルミニウムイオン電池開発 安全・低コスト・高容量実現の正極炭素材料の設計提案 | MIRU

 

●日本ゼオン、上海にLIB負極用バインダーの販売会社設置

 日本ゼオン(本社:東京・千代田)は3月3日、自社ホームページ上で、「中国上海市にリチウムイオン電池(LIB)負極用バインダーの販売合弁会社を設立する」と発表した。

 

関連記事:日本ゼオン、上海にLIB負極用場インターの販売合弁会社を設立へ | MIRU

 

●資源循環DXのdigglue、欧電池パスポートを支援

 

 

 資源循環DXなどを手掛けるdigglue(本社:東京・新宿)は3月3日、自社ホームページ上で、「欧州の電池パスポートへの支援サービスを始める」と発表した。

 欧州電池規則(EU Battery Regulation)の13条6項(b)にもとづき、電池へのQRコード表示およびウェブサイト表示の対応を可能にする新サービス「BatteryPass by CiReta!」を始める。EU電池規則の要求事項を満たすとともに、2027年2月18日までに義務化される電池パスポートへの対応を支援する。

 

プレスリリース:【プレスリリース】新サービス「BatteryPass by CiReta!」を提供開始 – 株式会社digglue

 

<海外>

●豪ファイヤーバード、中国でLMFP生産開始

 

 

 オーストラリアでマンガン資源を保有する豪探査企業のファイヤーバード・メタルズ(Firebird Metals)は3月4日、上場するオーストラリア証券取引所(ASX)で、「中国でLMFP(リン酸マンガン鉄リチウムイオン)電池の生産に着手した」と発表した。

 

関連記事:LMFP(リン酸マンガン鉄リチウムイオン)電池の生産に着手 豪Firebird社 | MIRU

プレスリリース:06g74yp8df7hrp.pdf

 

●天津で200KW水素燃料電池を搭載した大型トラック100台が走行開始

 

 

 中国天津市の大型民営グループ栄程祥泰投資控股集団は3月4日、自社ホームページ上で、「傘下の栄程新能源科技が開発した200KW水素燃料電池を搭載した大型トラック100台が同市の天津保税区で走行を始めた」と発表した。200KW水素燃料電池の搭載トラックは中国初。

 

プレスリリース:国内首批!荣程新能100辆200KW氢能重卡下线-天津荣程祥泰投资控股集团有限公司

 

●中国、リチウムイオン電池材料の輸入で意見公募

 中国生態環境省は3月4日、ホームページ上で、「リチウムイオン電池用の再生黒粉原料および再生鉄鋼原料の輸入管理に関する事項について、意見募集を始めた」と発表した。

 

関連記事:中国、生態環境部が再生資源輸入管理の新指針を公表:リチウム電池用黒粉と鉄鋼原料が対象 | MIRU

 

●EC、車載バッテリーのサプライチェーン強化を確認

 欧州委員会(EC)は3月3日、「欧州自動車産業の未来に関する戦略対話」を開催し、バッテリーのサプライチェーン(供給網)を強化しより強靭なものにする必要があるとの認識を示した。この対話は1月に続き2回目。

 

関連記事:欧州からの風:2025 March「EU、CO2排出基準要件緩和検討へ:欧州委員会と欧州自動車業界の戦略対話」 | MIRU

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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