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工作機械工業会 受注速報 25年2月3.5%増1182億円、5カ月連続増も回復鈍い

2月受注1182億円(同月比3.5%増)、5カ月連続同月比増

 

 3/11の15時に日本工作機械工業会の2025年2月受注速報が開示された。2月受注は1182.15億円(同月比3.5%増、前月比1.8%増)と5カ月連続で同月比増加となった。前月比では1.8%増となったが2024年度の中では8月、1月に次ぐ低さとなっている。底入れはしたものの緩やかな回復にとどまっているのが現状。なお確報は3/19公表予定。

 

 内訳は外需が844.17億円(同月比3.4%増、前月比0.3%増)と5カ月連続で同月比増加も、24年度に入り4番目に低い数字にとどまった。内需は337.98億円(同月比3.9%増、前月比5.6%増)と4ヶ月連続で同月比プラスも依然として低い伸びが続いており、24年度中では4番目に低い水準。トランプ政策の行方など不透明感が増し、内外ともに回復が遅れる懸念がある。なお24年度11か月累計受注額は総額1兆3587億円(同期比3.1%増)、外需9637億円(6.0%増)、内需3949億円(3.3%減)となっている。

 

 

鍛圧機械2月受注は同月比13.6%減の146.75億円と2ケタ減少、今年度最低額と厳しい

 

 金属加工機械である鍛圧機械の2月受注(3/5発表)は146.75億円(同月比13.6%減、前月比14.0%減)と、2カ月連続同月比減、しかも2ケタ減少となり、11月の153.03億円を下回り本年度最低額、2021年4月の149.22億円を下回り、2021年2月の135.88億円以来の低い数字となった。国内が93.52億円(同月比21.6%減)と2カ月連続2ケタ減に。輸送69.8%増、金属4.6%増も電気44.7%減、鉄鋼86.7%減、一般46.6%減と厳しい。輸出は53.23億円(同月比5.3%増)。中国45.6倍、韓国2.4倍、インド31.6%増も北米75.7%減、欧州26.6%減、東南アジア60.5%減とばらばらな動き。

 

 機種別でプレス系が77.2億円(同月比9.9%減)で大型プレス4.0倍、超大型プレス3.2倍も中型プレス31.7%減、油圧プレス63.1%減、大型プレス45.9%減など。板金系は69.6億円(同月比17.3%減)、パンチング35.6%減、ブレーキ・シャー14.5%減もレーザ・プラズマのみ9.5%増に。

 

 

1月工作機器生産は1%減と26ヶ月連続減も主力ボールネジ、直動軸受は5カ月連続増

 

 工作機械に関連する工作機器は、日本工作機器工業会3/5発表の25年1月生産額が112.26億円(同月比1%減)と26ヶ月連続同月比マイナスと低迷が続いた。この中で主力ボールネジは22.49億円(8%増)、直動軸受も39.25億円(11%増)といずれも5カ月連続同月比増となっている。両製品とも工作機械はボトム形成の中で、半導体製造装置向けの受注回復の寄与を受け、同月比プラスの定着が期待され、工作機器全体よりも回復が明確に高まっているが、米中摩擦などもあり、今後の回復継続に不安も残る。

 

 

米国1月工作金属加工機械受注は同月比5.7%増3.57億ドルと1月として22年以来の数字

 

 3/10に発表された米国金属加工機械1月受注は3億5730万ドル(同月比5.7%増、前月比29.8%減)。1月としては2022年以来の数字。分野としては航空宇宙分野が同月比11%増も12月の反動減で前月比では半減、また最大のジョブショップ向けも前月比で33%減、自動車向けも前月比33%減と力強さに欠ける。

 

 

 

(H.Mirai)

 

 

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