アリババグループは2月13日、中国大手自動車メーカーの吉利汽車(GEELY)と電気自動車(EV)が、自動運転開発技術で協力体制を強化すると発表した。
両社は1月12日、①「自動運転」、②「インテリジェントコックピット」、③「産業向けインターネット」、④「モビリティサービス」、⑤「デジタルマーケティング」、⑥「SDGs(持続可能な開発)」の6分野で協力する戦略的提携を結んでおり、今回はその一環。

自動運転技術の協力にあたりGEELYは、アリババが提供するAlibaba Cloud(アリババクラウド)を活用しながら、GEELYの研究所との連携によるコンピューティングシステムの研究を進めていくが、合わせてデータ分析に基づいた製造ラインも構築する。
また、アリババのECプラットフォームTmall(天猫、Tモール)と提携し、車種の検索から車両の引き取り、配送までをワンストップで行うサービスやライブコマース番組などを顧客に提供する。
自動車分野においてアリババは、中国の自動車会社の70%以上がAlibaba Cloudのクラウドサービスを利用しているものの、自動運転技術では、Baiduが先行しているといわれている。
昨年GEELYの新エネルギー車販売台数は対前年比108%の143万3,000台で、このうち32万9,000台がEVおよびハイブリッド車だった。
中国の国家発展改革委員会は、中国におけるコネクテッドカーの数は2025年までに2,800万台となり、同国の自動車の82%を占めると予測している。
(IRUNIVERSE ISHIKAWA)