UACJはこのほど、東洋製罐グループホールディングスの東洋製罐と共同で、製造工程で発生する温室効果ガス(GHG)を約4割削減した飲料缶用の蓋「EcoEnd」を開発したと発表した。リサイクル原料の使用量を大幅に引き上げることにより、GHG排出量を削減したという。
飲料缶用の蓋には材料の加工性や強度など一定の品質を確保するために多くの新地金が使用されているが、UACJの材料製造技術と東洋製罐の蓋成形技術を組み合わせることにより、新地金の使用量を減らしても、現行と同等の品質性能をもたせることが可能な蓋を開発できたとしている。蓋の厚みに変更がないため、飲料充填後に蓋を取り付ける設備の変更も不要という。
(IRuniverse G・Mochizuki)