2024/12/27 16:51
2024年のLME銅相場(現物)は春先の大きな山と秋口に小さな山を形作りながら、概ね1トン8,500ドルをほぼベースラインにして高値圏での推移となった。対ロシア制裁の強化を目的とした英米によるロシア産の銅、アルミ、ニッケルの両国の主要取引所での取引停止などの措置や、中国の不動産業界を対象にした景気刺激策が重なり、5月にかけて一気に値を上げ、およそ2年ぶりとなる1万ドル超え相場が出現。秋口は4年半ぶりとなる米の利下げと、中国の追加景気刺激策の決定をきっかけに、再び1万ドルの大台乗せを窺う展開をみせた。地政学リスクを映し込む国際商品「銅」の顔が際立つ年となった。
この記事は会員限定です。お申込み確定後に続きをお読みいただけます。