希土類(レアアース)リサイクルを手掛けるカナダのサイクリック・マテリアルズ(Cyclic Materials、本社:加オンタリオ州)は4月23日、自社ホームページ上で、「米アリゾナ州メサに初の商用製品向け工場を建設する」と発表した。
新工場の投資額は2000万ドル(約28億5200万円)超。2026年初めの操業開始に向け、2025年6月までに建設を始める。当初の従業員数は30人程度を見込む。
同社は2021年の創業で、使用済みの電気自動車のモーター、風力タービン、MRI装置、データセンターの電子廃棄物からレアアースなどの原材料を経済的かつ持続的に回収する独自技術を持つ。2024年までに、マイクロソフトや日立ベンチャーズを含むファンドなどから総額5700万ドルを調達した。既にデモ施設を北米に所有しているが、本格的な工場は今回が初めてとなる。
関連記事: 加サイクリック、米マイクロソフトなどから77億円を調達 日立もファンドに参画 | MIRU
(IR Universe Kure)