Loading...

GX MINERALS(林化成)の脱炭素化と軽量化を両立する高機能フィラー「DIA」

2025/10/29 15:00 FREE
文字サイズ
GX MINERALS(林化成)の脱炭素化と軽量化を両立する高機能フィラー「DIA」

~脱炭素化と高機能化を両立する次世代フィラーで自動車産業の軽量化に貢献~
 創業100年を超える林化成株式会社(本社:大阪府北区)を親会社に持つGX MINERALS株式会社(本社:愛知県岡崎市、代表取締役会長 林 宏剛 / 取締役社長 池田隆男)は、10月29日、富山県立大学をはじめとした産学官連携により開発した高機能フィラー「DIA(Decarbonized and Improved Aspect Ratio Filler)」を発表した。同製品は、層状鉱物であるタルクを独自技術により高アスペクト比化した革新的フィラーで、樹脂製品の軽量化と高機能化の両立を実現する。

■高機能フィラー「DIA」の革新性
「DIA」は、従来のタルクと比較して以下の革新的特性を実現
· 高アスペクト比化:従来比1.7倍の高アスペクト比を実現
· 粒子数増加:単位重量あたりの粒子数の大幅な増加 
· 粗粒子含有ゼロ:粉砕工程の粉砕のこりの粗粒子を大幅削減
· 脱炭素製造:CO2フリー電気とカーボンオフセットガスを活用した製造プロセス

■4つの基礎技術による技術革新
産学連携により以下の4つの基礎技術を確立
1. 新製法(New Process):脱炭素化製法による化学・物理的改質効果
2. 複合化技術(Composite Technology):高度な混練・分散技術による実用化
3. 鉱物科学(Mineral Science):独自の評価手法による原産国依存脱却
4. 粉体工学(Powder Technology):革新的な粉体物性による高機能付与

■プロダクトイノベーションによる効果
「DIA」の導入により、以下の効果が期待される
軽量化効果
· 自動車PP部材の5%軽量化により燃費改善に貢献
· 2030年には100万台への搭載で年間100,000t-CO2の削減効果
ガラス繊維代替効果
· 従来のガラス繊維(GF)比で製造時のCO2排出量を1.16t-CO2/tから0.00t-CO2/tに削減
· 2030年には年間58,000t-CO2の削減効果を見込む
高機能化
· 曲げ弾性率の大幅向上(樹脂種により10~15%向上)
· 衝撃強度の維持・向上により配合自由度を拡大

■カーボンニュートラル社会への貢献

"DIA"による樹脂の高機能化により、モノマテリアル化やリサイクル性向上にも貢献

 同社は2026年3月の工場稼働開始を予定しており、中部電力ミライズとの連携による脱炭素工場での製造を実現します。徹底的な省エネとカーボンニュートラルエネルギーの活用により、従来タルクの製造時CO2排出量0.39t-CO2/tに対し「DIA」は0.00t-CO2/tを実現する。

2026年3月稼働開始予定の田原工場(イメージ図)

■今後の展開
 同社は、岡崎信用金庫、稲畑産業、佐藤グループ、中部電力ミライズをパートナー企業として、製造から販売までのGX化推進に取り組んでおり、自動車産業をはじめとする幅広い製造業への「DIA」の普及を通じて、日本の産業競争力向上と環境負荷低減の両立を目指していく。


(IR universe rr)

 

関連記事

新着記事

ランキング