カナダとインドの政府は1月27日、それぞれのホームページ上で、エネルギーや資源分野で協力するとの共同声明を発表した。カナダの石油や天然ガスをインドに輸出するほか、バッテリー貯蔵や重要鉱物産業などクリーンエネルギー分野で協力する。
プレスリリース(カナダ): Joint Statement Between Natural Resources Canada and the Ministry of Petroleum and Natural Gas of India - Canada.ca
プレスリリース(インド): Microsoft Word - 20a - Joint Statement between NRCan and MoPNG (clean) - EN
■カナダの天然ガスをインドで消費
カナダのエネルギー・天然資源相がインドのゴアで開催中の「インド・エネルギー・ウィーク2026(IEW'26、2026年1月27日-30日)」に参加し、2国間協議を行った。カナダの高官が同イベントに参加するのは初めてだった。

両国は発表で、カナダは液化天然ガス(LNG)と液化石油ガス(LPG)のアジア向け輸出を推進している一方、インドは現時点で世界3位の石油消費国であり、今後20年間で世界のエネルギー需要成長の3分の1以上を占めて世界トップのエネルギー消費を続けるとして、両国は補完関係にあると指摘した。
両国はまた、気候関連の目標の重要性を認識し、水素、バイオ燃料、持続可能な航空燃料を含む再生可能エネルギー分野で協力する。さらにバッテリー貯蔵、重要鉱物、クリーンテクノロジー、電力システム、エネルギーサプライチェーン(供給網)の確立、エネルギー分野における人工知能(AI)の応用なども進めるとした。
■米国離れのカナダ、アジアとの関係改善急ぐ
カナダは米国との関係悪化を背景に、アジアの国々との関係改善を急ぐ。1月半ばにはカーニー首相が訪中し、中国との関税引き下げに結び付けた。以前は政府による横やりが入りがちだった中国企業によるカナダ企業の買収が進むなど、企業活動もスムーズになっている。
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インドを巡っても、ロイター通信が1月26日、「カーニー首相は3月第1週にインドを訪問し、ウラン、エネルギー、鉱物、AIに関する協定に署名する見込みだ」との駐カナダのインド高官の話を伝えたばかり。カナダとインドはシーク教指導者の暗殺事件を機に、2024年には互いの外交トップを追放するまでに関係が悪化していた。
(IR Universe Kure)