中国金鉱最大手の紫金鉱業は2月9日、上場する香港証券取引所で、2028年までの3年間の生産目標を発表した。このうち金は最大140トン、銅は160万トンを生産し、それぞれ2025年実績の1.5倍増を目指す。
■モリブデン3倍、炭酸リチウムは10倍生産へ
プレスリリース: 2026020900093.pdf
紫金鉱業の2028年までの生産目標

金と銅の2025年生産実績は2022年比ではそれぞれ6割増と2割増だった。2028年までには銀の生産量も最大700トンと2025年実績から6割増やす。モリブデンも生産を3倍に増やし、2022年時点では生産していなかった炭酸リチウムは2025年実績の2万5000トンから最大32万トンへと10倍以上に拡大する計画だ。亜鉛の生産量は2022年から変わらず維持する。
紫金鉱業の過去3年間の生産実績

紫金鉱業は中国の国有鉱業大手で、金、銀、銅、亜鉛の生産で中国最大。1月にカナダ同業のアライア・ゴールドを買収すると発表するなど、海外事業にも力を入れる。2025年9月には、海外事業を請け負う子会社の紫金黄金国際を香港株式市場に分離上場させた。
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■価格高騰でも金準備高増やす
紫金鉱業が金生産を拡大する背景には、中国当局の影響もありそうだ。中国人民銀行が2月7日にホームページ上で発表した中国の1月の金準備高は7419万トロイオンスで、15か月連続で前月から増加した。2025年12月時点では7415万トロイオンス。同年1月からは70万トロイオンス増えており、金相場が急伸する中でも中国当局の金準備需要が強いことがわかる。
プレスリリース:pbc.gov.cn/diaochatongjisi/attachDir/2026/02/2026020709594542226.htm
プレスリリース:pbc.gov.cn/diaochatongjisi/attachDir/2026/01/2026010715590077987.htm
(IR Universe Kure)