アルミニウム価格が急伸している。ロンドン金属取引所(LME)の現物価格は3月4日に$3378/tonと2022年4月以来の高値を付けた。ロイター通信は3月4日、アルミニウム・バーレーン(Alba、アルバ)が同日、「製品出荷を停止したと顧客に通知した」と伝えた。アルミは前日にカタールでの精錬所閉鎖があったばかり。中東紛争による影響が広がっている。
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■今月既に7%上昇
過去5年間のLMEアルミ価格の推移($/ton)

LMEアルミ現物は3月4日に前日比で3.3%上昇した。3月に入ってからの上昇率は7%に達する。
ロイターによると、アルバは3月4日に不可抗力を宣言し、顧客に納品の遅延を通知した。アルバの報担当者は「ホルムズ海峡の事実上の封鎖で出荷ができなくなっている。生産は継続しているが、製品はアルバ社内で滞留している」と説明。さらに「製錬施設への障害や損傷は現在のところない」とした上で、「代替輸送手段の確保に取り組んでいる」と述べたという。
■紛争長期化でアルミ価格は一段高の予測も
アルバはバーレーン国営のアルミ精錬企業で、生産規模は世界最大級。中東でのアルミ生産規模はアラブ首長国連邦(UAE)が世界の3%、バーレーンが2%程度だ。
世界のアルミ生産シェア

(出所:JOGMEC)
ロイターによると、米金融のゴールドマン・サックスは3月2日、この地域の生産が1カ月間停止した場合、アルミ価格は$3600/tonまで上昇する可能性があるとの予測を示した。戦火が長引けば影響拡大は免れないとみられる。
(IR Universe Kure)