米鉱業大手のエナジー・フューエルズ(Energy Fuels、本社:米コロラド州)は3月25日、自社ホームページ上で、「中重希土類であるテルビウム酸化物の生産に成功した」と発表した。この純度のテルビウム酸化物の生産は米国初。脱中国依存と西側諸国のレアアースのサプライチェーン(供給網)構築に、一歩近づいたと言える。
フロリダ州とジョージア州で採掘されたモナザイト鉱石をユタ州にある工場で精錬し、希土類永久磁石(REPM)のグローバルメーカー向けの水春の高純度のテルビウム酸化物を抽出した。同社は2025年12月に、同じく中重希土類であるジスプロシウム酸化物約を約30kg生産できたと発表していた。
同社は発表資料中で、テルビウム酸化物について、「毎週1kg程度の量産を考えている」と述べた。また、ジスプロジウム、テルビウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウムの商業回収を目指しており、2027年には稼働可能だとした。実現すれば、年間最大35トンのジスプロジウム、12トンのテルビウムおよびその他の重希土類、さらに850〜1000トンのネオジム・プラセオジム(NdPr)を回収する見込みだ。将来的には、NdPr6000トン、テルビウム酸化物80トン、ジスプロシウム酸化物288トンまで年産能力を拡大する。
ただ、同社は生産拡大にはまず原料の調達が必要で、十分な量のモナザイト砂を調達する必要があるとも指摘する。エナジー・フューエルズはウランなどの生産が主力だが、近年は他社買収にも積極的だ。同社は、米国内はいうに及ばず、オーストラリアやマダガスカル、ブラジルなどからのモナザイト濃縮物の輸入を強化するとした。
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(IR Universe Kure)