5月14日16時、東邦亜鉛は15時半に発表した26/3期の決算を受けて説明会を開催した。説明に使った資料はこちら。

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<25年度実績>
〇実績
・通期黒字化の達成:過去2期連続の赤字を経て、事業再生計画の初年度に当期純利益の黒字転換を達成した。
・業績数値: 売上高1,256億円、EBITDA 81億円、経常利益57億円、当期純利益48億円となった。
・上方修正の要因: 歴史的な銀相場の上昇や、亜鉛製錬事業の再編に伴う保有資産売却などの施策効果により、3Q時点の見通しを上回る好調な着地となった。これは単なる市況の追い風だけでなく、不採算事業の整理や現場の生産性改善といった構造改革の成果でもある。
図表1、26/3期実績(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<26年度予想>
〇見通し
・業績見通し:売上高1,785億円、EBITDA 80億円、経常利益45億円、当期純利益35億円を見込む。
・環境認識: 鉛・銀のTC/RC(製錬受託手数料)の歴史的低水準の継続や、廃バッテリーの回収コスト高騰といった調達環境の悪化(マイナス要因)が想定される。
・80億円台のEBITDAを維持:外部環境の不確実性が高いものの、銀相場の高水準での推移や、前期の操業トラブル解消による正常化を見込み、EBITDAについては25年度並みの80億円水準を維持する計画。
図表2、27/3期見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<事業再生計画の進捗と今後の取り組み>
・構造改革の進捗:事業再生計画は概ね順調に進捗しており、不採算であった資源事業の撤退および、亜鉛製錬事業の切り離し(再編)はすでに実施済み。
・26年度の重点方針:今期は「外部環境に依存しない自らの力で収益を創出する基盤固めの1年」と位置づけ。安全・安定操業の徹底、二次原料(金・銀など)からの有価金属回収強化、DXの推進による業務生産性の向上に注力する。
・さらなる成長に向けて:非連続な成長を企図し、M&A、事業提携、共同研究などを通じて、リサイクル比率の引き上げや貴金属・レアメタルの回収強化を図っていく方針。
<組織改編・社名変更・経営体制の刷新>
・社長交代:事業再生の実行をさらに加速するため、6月の株主総会を経て伊藤正人社長から佐藤義和氏へ社長が交代する予定。
・社名変更:27年4月1日より「東邦メタリクス」へ社名を変更予定。ベースメタルだけでなくレアメタル・貴金属まで幅広く扱う事業領域の変革を示し、新たな成長ステージへの移行を明確にする狙いがある。
・組織と理念の再定義:4月より事業部制の廃止やCTO(最高技術責任者)の設置などの組織改正を実施したほか、新たな経営理念体系(MVV:ミッション・ビジョン・バリュー)を策定した。
<参考>
図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
図表4、新前提とメタル価格の推移(前提を100、%)

出所:LME、COMEX、NYMEXよりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)