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インドネシア製錬所、鉱石不足で減産 ニッケル価格は2万ドルを試す

2026/06/06 07:42
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インドネシア製錬所、鉱石不足で減産 ニッケル価格は2万ドルを試す

ポイント
•    インドネシアの鉱石生産枠削減で製錬所稼働率は84%→76%へ低下
•    一部製錬所は能力の50%未満で操業
•    LMEニッケルは一時2万ドル/トンに上昇
•    インドネシア政府は供給過剰回避のため生産抑制を継続
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ニッケルLME相場、年内に2万ドル突破か—ステンレス需要がカギに


インドネシアのニッケル業界団体FINIによると、同国のRKEF(ロータリーキルン電気炉)製錬所の設備稼働率は2025年の84%から足元では76%へ低下した。政府が2026年のニッケル鉱石生産枠を2億6,000万~2億7,000万トンに制限したことで、原料不足が深刻化しているためだ。
インドネシア政府は、過去数年間の供給過剰と価格低迷を受けて生産抑制に転換した。2025年の鉱石生産量は約3億2,000万トンだったが、業界側は2026年需要を3億4,000万~3億5,000万トンと見積もっており、需給は引き締まっている。

FINIのアリフ会長によると、南スラウェシ州や中部スラウェシ州の一部製錬所では生産能力の50%未満まで操業を落としている。ただし、高炉停止には巨額のコストと再稼働まで数カ月を要するため、完全停止は避け、低稼働で操業を継続しているという。
こうした供給制約を背景に、LMEニッケル価格は5月6日に1トン当たり2万ドルまで上昇し、2024年5月以来の高値を記録した。市場では世界最大のニッケル供給国であるインドネシアの減産が意識されている。1か月後の6月5日時点では、米高金利をうけ軟化したが依然としてHIGH2万ドルを付けている。

一方、インドネシア国家経済評議会(DEN)のセプティアン委員は、「生産を抑制しなければ2026年には過去最大の供給過剰が発生する」と述べ、生産枠規制の必要性を強調した。また、ニッケル価格については「1万8,000~2万ドルが望ましい水準」とし、それ以上の急騰は電池メーカーやステンレスメーカーなど需要家に悪影響を与えるとの見方を示した。


なお、仏系資源大手エラメット傘下のウェダベイ・ニッケルは、5月末に鉱石採掘枠を使い切ったため採掘を停止しており、追加枠の申請を行う方針としている。
なお、インドネシアの生産枠削減を巡っては、現地の中国系ニッケル企業団体が5月にプラボウォ大統領へ懸念を表明する書簡を送付した。政府は供給過剰是正による価格安定を目指しており、足元のニッケル高騰はこうした政策的な供給抑制を背景としている。

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(IRUNIVERSE S. Aoyama)
 

青山 雫

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