現場力、営業力、行動力で独自の道を歩む 浦野商事
5月25日~27日に、東京ビッグサイトにて「第31回2022 NEW環境展・第14回2022地球温暖化防止展」が開催された。522もの会社・団体が展示を行い、3日間で延べ約6万7000名が来場した。そのなかから、筆者は弊社代表に連れられるまま、ハンディタイプの金属成分分析器などを販売している浦野商事株式会社を訪問した。
浦野商事は、「リサイクル原料の品質を向上させ、日本の資源を循環させる」をモットーに、金属スクラップの成分分析を簡易に短時間で行える「蛍光X線分析器 X-MET8000(-エックスメット-)」を販売。判別できる金属の種類は、900を超えるのとのこと。製鋼原料であればクロムやニッケル、亜鉛メッキ・スズメッキまでも検出可能。鋳物原料は、マンガンやクロムの濃度が規定値以下かなど、その内容は浦野商事オリジナルデータベース内で一目瞭然。経験の有無に関わらず、分かりやすい製品となっている。また、特筆すべきは、石膏ボードに含まれているヒ素も検出できるということである。
浦野商事の特長として、日本のリサイクル業者向けにカスタマイズを行っている点である。「他社ではできないことを全力で実現する技術商社」として、浦野圭太代表自ら分析器を一つずつ検品、絶対の自信をもってお客様にお送りしている。もちろん、自社にてメンテナンスも実施。また、屋外での現場使用を想定したつくりで、衝撃や防滴のみならず、防塵仕様にもなっている。浦野代表のスクラップ分析のノウハウを充分に詰め込んだ自信作ということが窺えた。
また浦野商事では、現場を渡り歩いた代表にしかわからない市中スクラップの判別方法を下記リンクにて公開している。
浦野代表いわく「日本中のスクラップを分析しました。製鋼、特殊鋼、アルミ精錬、伸銅、銅合金メーカー、スクラップリサイクル業者様にお役立ていただける辞典のようなものです。弊社のような分析屋がリサイクルの歩留向上に貢献できること、自分にしかできない事は何かと考え、作成しました。判別データベースも現場用に日本語化、NG鋼材も判別できるようにゼロから作りました。お手すきの時に覗いてみてください。スクラップ問屋のノウハウを詰め込みました。書籍版はもう少し先に出版いたします」とのこと。
浦野代表は前職時代も含めて、リサイクル業界に長らく精通していることから、スクラップの売買の仲介も積極的に行っている。つまり浦野代表は「現場力」に絶対の自信をもっているのである。この現場力と行動力、営業力とやはり人柄により、浦野代表はこのハンディタイプの金属分析器の年間販売記録(92台)をもつレコードホルダーである。これは単に売るのが上手なだけではなしえない記録であろう。それを証明する力強い証左として、まだ独立して3か月でこうした展示会にも出展し、かつ経営も軌道にのせていることである。
浦野代表と弊社代表棚町は、10年来の知り合いということもあり、話がかなり弾んでいた。友達のように見えました!
「メーカーと販売とを結ぶ、橋渡しのような唯一無二の存在になりたい」。
代表から、「蛍光X線分析器 X-MET8000」に対する情熱と、絶対的な自信が窺えた瞬間だった。
(IRuniverse Hiroko Miyamoto&YT)
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