石原産業 2023年3月期 第2四半期決算短信
2023年3月期 第2四半期決算に関する定性的情報
経営成績に関する説明
2023年3月期 第2四半期連結累計期間(2022年4月1日から2022年9月30日)においては、長期化するロシア・ウクライナ 戦争やそれに伴う燃料・資源価格の高騰に加え、世界的なインフレの加速や急激な円安の進行などもあり、景気の先行きは不透明感が一層増している。
同社グループの主力事業を取り巻く環境は、無機化学事業においては、酸化チタンの自動車向け販売は低調であ ったものの、インキ分野などの需要は堅調に推移し、機能性材料は電子部品用材料の需要が拡大した。有機化学事業においては、主力の農薬について、米州の殺菌剤や除草剤などを中心に、海外向け販売が増加した。
このような状況下、同社グループは、長期ビジョンとして「Vision 2030 独創・加速・グローバル。化学の力で 暮らしを変える。」を掲げ、2021年度から2023年度の3か年の中期経営計画「Vision 2030 StageI」に取り組む中で、ESG、SDGs視点での経営強化や目標の具体化などを推進することにより、サステナブルな企業価値創 造を目指している。
この結果、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高642億円(前年同期比80億円増)、営業利益33億円 (前年同期比15億円減)、経常利益は為替差益を計上するなどで64億円(前年同期比16億円増)、親会社株主に帰 属する四半期純利益は44億円(前年同期比2億円増)となった。
(出典;石原産業)
同期連結累計期間業績予想数値との差異および通期連結業績予想の修正ならびに 期末配当予想の修正(増配)に関して
2022 年8月 10 日に公表しました 2023 年3月期第2四半期累計期間(2022 年4月1日~2022 年9月 30 日) の業績予想数値と実績に差異が生時、下記の通り公表した。また、最近の業績動向を踏まえ、2022 年 5 月 11 日公表した通期業績予想、期末配当予想について、下記の通り修正した。
https://www.iskweb.co.jp/topics/pdf_viewer.php?pid=2848&fid=2849
株主還元方針の変更および自己株式取得に係る事項の決定に関して
同社は、2022 年 11 月 10 日開催の取締役会において、会社法第 165 条第3項の規定により読み替えて適用される同法第 156 条の規定に基づき自己株式取得に係る事項を決議し、あわせて 2023 年 3 月期から株主還元方針を変更することを決議した。
株主還元方針の変更の理由
同社は、企業価値を高めるとともに、株主の皆様へ利益を還元していくことを経営の最重要政策の一つと位置付けている。
2021 年 5 月に公表した中期経営計画「Vision 2030 StageI」(2021~2023 年度)においては、「ESG・SDGs 視点での経営の取り組み強化を推進することにより、サステナブルな企業価 値創造を目指す。」ことを基本方針として経営基盤を強化するとともに、各事業の利益成長の 実現による企業価値向上に取り組んでいる。
株主還元方針については、従来の「安定的な株主還元の継続」を基本としつつ、更なる財務基盤の強化に向けた検討を重ね、その結果、配当政策について現中計最終年度に向けた具体的な目標水準を設定するとともに、自己株式の取得についても財務状況及び中期的な資金需要などを踏まえて機動的に実施していくこととした。
https://www.iskweb.co.jp/topics/pdf_viewer.php?pid=2851&fid=2852
(IR universe rr)
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