RSテクノロジーズ(3445)22/12期増額修正メモ 大幅増額、増配も発表
22/12期大幅増額修正発表もDO予想通り、23/12期は半導体生産伸び悩みで拡大鈍化
株価9110円(12/9) 時価総額1178億円 発行済株12,928千株
PER(23/12DO予想:14.0X)PBR(3.18X)配当22/12DO予40円 配当利回り0.4%
22/12期増額修正発表し45.3%増収89.1%営利増もほぼDO予想通り
12/8に22/12期業績の増額修正、増配が開示された。22/12期修正予想は売上高503億円(7/27増額予想比53億円増額、45.3%増)、営業利益130億円(同25億円増額、89.1%増)、経常利益162億円(同37億円増額、83.4%増)、税引利益75億円(同13億円増額、2.3倍)とした。但し増額修正は想定の範囲で、ほぼDO予想と合致した予想に。なお配当については期末35円と普通配5円に記念配5円、合わせて10円増配とした。
セグメント別で開示等はないが、半導体生産の若干の弱含みが生じても、300mmバージンウエハの状況は大きな変化が無く、300mm再生ウエハ事業も繁忙が続いている模様。また200mmなどでもパワー半導体など活況な分野も多く、再生事業はフル生産が続いていると思われる。また中国でのウエハ事業もパワー半導体中心に需要が旺盛で、能力増強効果寄与している模様。但し四半期ではQ3がピークで昨今の半導体生産の減額影響があるとみられる。
23/12期半導体生産伸び悩み為替影響中立で収益伸び鈍化も24/12期新たな成長期待
22/12期は7月段階で既に新中計の25/12期予想の売上高450億円、営利100億円、経常利益116億円を凌駕する予想となり、今回の増額でさらに乖離が生じた。同社は毎期、中計見通しをスクロールするため、本決算発表時に26/12期までの新中計が示されると見られる。
現状、再生ウエハ事業については半導体生産見通しの下方修正もあり、最大手ユーザーにTSMCにおいても伸び率鈍化となっており、23/12期は再生ウエハ事業の伸び率鈍化が避けられない。また中国のプライムウエハ事業も、パワー半導体、アナログ半導体などは伸びが継続するとみられるものの、全体として伸び率鈍化が見込まれる。生産能力増強は着実に進める見通しも、当面プライムウエハは8インチで月産13万枚の安定生産を想定、再生ウエハは中国での生産が始まるも大きな伸びにはならないと判断、新中計予想は穏やかな収益の伸び予想となると判断される。利益面では設備投資の拡大継続、人件費などのコストアップ、また為替も円安が一旦落ち着いていることで、営業外の為替益が剥落すると見られ、経常利益では減益見通しが懸念され、本格収益拡大は24/12期となろう。
(H.Mirai)
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