室蘭工業大学・マテック リサイクルネオジムを使用したグラスを開発
2023/01/23 18:36 FREE
室蘭工業大学(室蘭市)と、総合リサイクル事業者の(株)マテック(本社北海道 杉山博康社長)は、共同で取り組んでいるレアアースリサイクル事業の一環として、リサイクル資源を使用した高付加価値商品「Re.Neo(リ・ネオ)」を開発・製品化した。
製品化したのは、再び新しくという意味合いを込めて「Re.Neo(リ・ネオ)」と名付けたネオジム含有のグラスで、廃車となったハイブリッド車のニッケル水素電池をマテックの工場で破砕した後、その中からネオジムを抽出。これを小樽市のガラスメーカー深川硝子工芸に持ち込み、溶かしたガラスに混入後、金属棒で巻き取って成形する。これら一連の工程の統括は、室蘭工業大学希土類材料研究センターが行った。
リサイクルネオジムグラス「Re.Neo(リ・ネオ)」
「Re.Neo(リ・ネオ)」は、特定の光を吸収するネオジムの性質により、太陽光下では紫色だが、蛍光灯の下では水色に変化する。
販売価格は税別16,000円。室工大カフェのTENTOやマテックのリサイクル製品販売ショップ「MATEC PRODUCTS、MATEC PRODUCTS STORE」のオンラインショップなどで1月15日から販売している。
(IRUNIVERSE ISHIKAWA)
関連記事
- 2025/06/16 レアメタル千夜一夜 第46夜 レアアースよりも足元で深刻な元素Sb
- 2025/06/16 レアメタル千夜一夜 第45夜 値上がり率N0.1のアンチモン
- 2025/06/16 豪Livium社 レアアースリサイクル推進へ 複数の抽出技術開発企業と協議中
- 2025/06/16 電子部品輸出入Report#120金属製磁石輸入 2025年輸入量増加
- 2025/06/16 光ファイバ輸出レポート#6 昨年の落ち込みから一転2025年輸出量増加
- 2025/06/16 産業用電子機器輸出入レポート#71パソコン輸入 台数17か月連続増加するも平均単価急落
- 2025/06/14 インド、日本向けレアアースの輸出を停止か 外電報道、自国分確保を優先
- 2025/06/13 米国、サモア沖の海底資源探査に一歩 鉱物資源の取り合いで自国領内の資源に着目
- 2025/06/13 神鋼商事、田口金属と合弁会社設立検討へ基本合意-非鉄金属スクラップのリサイクル事業
- 2025/06/13 レアアース市場近況2025#11 横ばい、米中交渉見極めで身動き取れず