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シグマ光機(7713) 23/5Q2WEB決算説明会メモ  光先端部品好調続き最高益更新続く

23/5期3.1%増収7.8%営利増予想で連続最高益更見通し、24/5期も先端分野で収益拡大へ

株価1518円(1/24)    時価総額115億円    発行済株7552千株

PER(DO予:9.1X) PBR(0.69X) 配当(23/5予)40円  配当利回り:2.6%

 

要約

・23/5上期は13.2%増収4.7%営利増と供給制約の中で上期計画未達も過去最高を更新

・23/5期は下期に供給制約緩和で3.1%増収7.8%営利増に変更無く連続最高益更新見通し

・24/5期は新工場の増産効果や先端難加工製品群の拡大で最高益更新続く

 

 

23/5上期は13.2%増収4.7%営利増と供給制約の中で上期計画未達も過去最高を更新

 

  研究開発用、製造用レーザを主体に光学部品、システム製品に展開し業容拡大図る。カタログ販売で事業を拡大してきたが量産品も増加、またシステム製品にも事業を多角化している。レンズ、ミラーの上位ライバル企業は海外でNewport、ThorlabsEdmond optなど。

 

 23/5上期決算が1/10に開示され、WEB説明会が1/17に開催された。23/5上期は、売上高56.50億円(期初計画比3.55億円増額、13.2%増)、営業利益7.90億円(同0.15億円未達、4.7%増)、経常利益9.15億円(同0.45億円増額、11.0%増)と、ほぼ利益が計画線で着地した。

 

 事業別売上動向では主力の要素部品事業が売上高47.86億円(11.6%増)、営利10.51億円(7.4%増)。大学・研究所向け研究開発部門が横ばいも民間企業向けが堅調な伸びに。国内、アジアで半導体・電子部品向け中心にレーザ加工機・検査機器向けに光学基本機器製品や光学素子が堅調、米国向けもバイオ、医薬業界向け光学基本機器製品が伸長、円安もあり8.97億円(50%増)、欧州向けも20%増と堅調に推移した。ユーザー別で通信向け32.1%(5.9ポイント増)、半導体向け9.5%(3.2ポイント増)などが上昇している。製品別では光学基本機器製品15.78億円(15.5%増)、自動応用機器7.54億円(0.9%増)、光学素子・薄膜製品24.85億円(12.9%増)に。一方、システム事業は売上高9.05億円(25.8%減)ながら営利0.39億円(22.3%減)と、半導体や部材不足などからFPD向け等で一部顧客の大口売上があったがコスト高で減益に。

 

 グループ所在地別では日本が売上高47.49億円(9.4%増)営利8.53億円(2.5%減)と、システム品7.55億円(49%増)などでコスト高もあり減益に。中国は売上面で上海シグマが2ヶ月のロックダウンをカバーし4.36億円(13.6%増)も稼働ロスで営利は0.48億円(20%減)に。米国は10.89億円(44%増)で利益も0.89億円(89.4%増)と伸長した。

 

 全体を通じ、材料費等21.33億円(18.8%増)、輸送費等2.86億円(44.6%増)など、増収率を上回る伸びの中で、カタログ品の値上げを行わず総利益率が1.3ポイント低下し39.2%、販管費は展示会出展再開などで増加もコスト削減で0.2ポイント改善したが営利率が1.1ポイント低下し利益が伸び悩んだ。なお経常利益は為替益0.5億円が寄与し、会社計画を達成した。

 

23/5期は下期に供給制約緩和で3.1%増収7.8%営利増に変更無く連続最高益更新見通し

 

 23/5期予想に変更はなく、売上高106.80億円(3.1%増)、営利15.5億円(7.8%増)、経常利益17.0億円(5.3%増)、税引利益11.85億円(1.3%増)予想。下期は高難易度光学ユニットの新規OEMが見込まれ、半導体関連OEMも増加、通信デバイス向けには超高精度調芯と高速調芯を両立した製品などの受注も見込まれる。現状、受注状況は11月に一時的に下落も12月は10月水準に戻り、受注残高が32億円(22/5期末比63%増)まで膨らんでいる。下期について供給制約はあるものの、豊富な受注残高消化で会社計画の売上の上振れ達成が期待される。なお営業利益は材料高等の影響で、売上増分で会社予想並みの営業利益を確保し、連続最高益更新となろう。

 

24/5期は新工場の増産効果や先端難加工製品群の拡大で最高益更新続く

 

 24/5期は半導体製造向けで引き続き収益性の高い光学素子のOEM拡大が続く見通し。EUV微細化進展などで先端半導体設備用OEM製品の受注増が見込める。また車載向けでは各種センサーデバイスの数量増に伴い、光学モジュール・特注光学素子等の拡大が見込める。先端分野では光学部品のコーティング多層化、高分解能要求が高まり、また半導体などでは消耗頻度が増すなどもあり、高付加価値とともに数量増も見込まれる。このほか量子コンピュータ向けビームスリッター、がん治療向け放射線治療装置向けレーザービームエキスパンダや自動回転ステージなどバイオ、医療機器向けの納入も期待される。このような環境の中で23/5期に8.45億円から9.73億円に(過去3年間で10.7億円の設備投資)の設備投資増額を実施予定で、24/5期は能力増強効果、高付加価値製品増も寄与し、連続最高益更新が期待される。

 

 

 

(H.Mirai)

 

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