廃棄物総合管理システムもCO2排出量可視化重視の時代へ
廃棄物処理分野でもCO2排出量可視化の波が押し寄せている。
廃棄物管理システムメーカーの(株)JEMS(本社茨城県、須永裕毅社長)は2月15日、同社が提供する廃棄物総合管理システム「GENESYS-ECO」に搭載された「廃棄物の輸送および処理に関するCO2排出量可視化」機能について、第三者機関による妥当性評価を国内で初めて取得したと発表した。
廃棄物・有価物排出企業向けクラウドサービスにおける「Scope3のカテゴリー5(事業から出る廃棄物)」に特化した「廃棄物の輸送および処理に関するCO2排出量可視化」機能による第三者機関妥当性取得は、国内初となる。
「GENESYS-ECO」とは、JEMSが提供する環境マネジメント業務支援サービスで、廃棄物管理に必要な「許可証」、「委託契約書」、「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」の三位一体の管理を行うとともに、国際基準であるGHGプロトコルに基づき、環境省のグリーンバリューチェーンプラットフォームの考え方で算定するCO2排出量見える化のクラウドサービス。
廃棄物管理専門のスタッフによるBPOサービスも提供しており、廃棄物管理業務の効率化、コスト削減などを実現している。
環境マネジメント業務支援サービス「GENESYS-ECO」
妥当性取得にあたり「GENESYS-ECO」は、「廃棄物の輸送および処理に関するCO2排出量可視化」機能の算定結果に対し、同算定システムの使用者が定めたGHG排出量の算定範囲における排出量が、GHGプロトコル「Corporate Value Chain (Scope 3) Accounting and Reporting Standard」および「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン(ver.2.4)」に基づいて適切に算定・出力されるものとして設計されているかについて、国際審査・認証機関のソコテック・サーティフィケーション・ジャパン(株)(本社東京 二場誠吾社長)を第三者機関とする審査を実施し、その妥当性の保証を受けた。
廃棄物の輸送および処理に関するCO2排出量可視化機能は、以下の通り。
(1)廃棄物処理のCO2排出量をマニフェスト単位で確認
(2)事業所や期間を指定してCO2排出量を集計・データダウンロード
(3)毎月のCO2排出量をレポート出力
(4)混合廃棄物の重量割合に基づく算定、内訳登録
(5)改良トンキロ法を用いた輸送CO2排出量集計
(IRUNIVERSE ISHIKAWA)
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