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グレンコアなど出資のSPAC、ブラジルのニッケル鉱山を買収へ 欧州勢がEV攻勢

 特別買収目的会社(SPAC)であるACGは6月12日、上場するロンドン市場で6月12日、「私募ファンドのアピアン・キャピタルから、10億6500万ドルでブラジルのニッケル鉱山2か所の権益を買収する」と発表した。ACGの買収資金は、スイスの資源大手グレンコアとドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の電池子会社、欧州自動車大手のステランティスが出資する。欧州の巨大企業が手を組んで電気自動車(EV)向け材料の確保を急ぎ始めた。

 

 発表によると、ACGが買収するのはブラジルのAtlantic NickelとMineraão Vale Verdeで、いずれも低炭素排出で硫化ニッケルおよび銅精鉱を生産する高利潤鉱山とされる。両鉱山で生産されたニッケルは欧米のグレンコアの工場で加工され、最終製品はVW子会社がバッテリーに仕上げる。

 

 SPACは特定の事業を持たず、未公開会社・事業の買収を目的に設立される通称「空き箱」企業。ACGは2022年にロンドン市場に上場したSPACで、トップにはロシアのアルミ大手ルサールで幹部を務めたArtem Volynets氏が就任している。同社にはグレンコアとVW子会社が長期的パートナーシップを結んでおり、今回の買収に当たりそれぞれ1億ドルの出資による支援を行うとが見込まれている。ACGは両鉱山の取得後、ロンドン市場で新株を発行し、そのうち過半をグレンコアなどに割り当てる見通しだ。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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