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インドネシア、ニッケル輸出の取り締まり強化か 違法輸出が横行、高付加価値目指すも抜け道

 2020年からニッケル鉱石の輸出を禁止しているインドネシアだが、実行には苦しんでいるようだ。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストをはじめとする外電が7月6日までに伝えたところによると、2020年1月から2022年6月までの2年半に同国から中国向けにおよそ530万トンのニッケルが違法に輸出された。インドネシア政府が国内業者の取り締まりを一段と強める可能性が出てきている。

 

 報道によると、データはインドネシア汚職撲滅委員会(KPK)が中国税関から得たもので、インドネシアから中国に違法輸出されたニッケル鉱石は約14兆5000億ルピア(約14億円)相当に上った。インドネシアの議会では、「違法輸出を阻止するためには、国内業者の監視強化に加え、国内のニッケル販売価格を国際競争力のある水準に引き上げる必要があるのではないか」との提言があったと伝わった。

 

 インドネシアは単純な資源輸出国から川下産業を包括した高付加価値品の輸出国への転換を目指す。ニッケルに関しては輸出禁止の後、国内で製錬・加工して付加価値を高めたうえでの輸出に切り替える政策を立て、精錬所の増設を進めてきた。

 

 ただ、報道によるとインドネシアでは国内の精錬能力以上にニッケル鉱石が生産されており、余剰分を海外バイヤーに違法に販売するケースが横行しているという。海外バイヤーとの取引では国内の製錬所に回す分よりも高値で売れることが多いことも違法取引につながっているとされる。2021、2022年の2年間のインドネシア産ニッケルの国内販売価格の基準値は、国際市場価格の相場のほぼ半値だったという。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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