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ガリウム中国規制2か月 価格は横ばい、米社に認可も他はまだ 連休で審査も中断

 中国が8月1日からガリウムやゲルマニウムの関連製品を輸出規制の対象に含めてから、審査にかかる期間の目安とされる2か月間が経過した。しかし、現時点までで認可取得を正式に発表したのは米社1社のみ。続く動きはなく、価格も横ばいだ。さらに中国は国慶節(10月1日)の連休に入り、審査もストップ。関係者は忍の一字を強いられている。

 

  米化合物半導体基板大手のAXTは9月20日、北京子会社が特定の顧客へのガリウムヒ素およびゲルマニウム基板の出荷を再開するための最初の輸出許可を取得したと発表した。輸出認可の取得には最終顧客を明らかにする必要があり、AXTの最終顧客はドイツの発光ダイオード(LED)メーカーとみられている。中国商務省の報道官も9月21日の定例記者会見で、「既に輸出認可を与えた企業がある」と明かしていた。

 

過去3か月間のガリウム価格の推移(EU Freemarket)($/Kg))

 

 欧州向けには認可を与えた格好だが、規制によるけん制の意図があったとみられる日米向けは、依然として動きがない。ガリウム価格も静止したままで、8月10日から高値1kg=450ドルで横ばいが続いている。8月1日の規制開始後からは15.3%、規制発表があった7月3日に比べると69.8%値上がりし、2022年10月半ば以来およそ10か月ぶりの高値水準にあるものの、一段と上値を追う動きは見られない。

 

過去3か月間の金属ゲルマニウム価格の推移(9.99%China)($/Kg)

 

 同時に規制対象となった金属ゲルマニウム価格も、8月末から高値1kg=1500ドルで横ばいが続いている。こちらは規制発表後も動きが鈍く、7月下旬にやや上げたものの8月に入ってからは小幅に下落していた。輸出規制の影響で、8月はガリウム、ゲルマニウムともに中国からの輸出はゼロだった。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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