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ハヤカワカンパニー 技術商社として加工部品・特殊鋼分野で世界を舞台に活躍

 株式会社ハヤカワカンパニー(愛知県名古屋市)は1932年に現早川元章社長の祖父が一般鋼材の問屋早川商店として創業。以来、鋼材一次問屋として鉄鋼メーカーとユーザー各社を結び、特殊鋼・鍛造品・鋳造品などを幅広く取り扱っている。

 「技術商社」の名にふさわしい同社の製品加工技術等の提案活動や品質管理体制は、品質、価格、納期面において顧客のニーズに柔軟に応え得るもので、顧客からの信頼も厚い。

 

東京営業部(埼玉県さいたま市)にて高田常務

 

 現在はハヤカワカンパニーグループとして、ハヤカワカンパニーを中核企業としたグループの製造会社4社で構成される。

 

 4社の製造会社の役割は、トラックのギアなど鍛造品の製造をおこなう「株式会社ハヤカワフォージング(埼玉県桶川市)」。ロストワックス(精密鋳造法)でより精密な鋳造品の製造をおこなう「株式会社ハヤカワロストワックス(新潟県長岡市)」。機械加工品の製造をおこなう「株式会社ハヤカワマシナリー(愛知県丹羽郡)」。アルミ鋳造品やバイクのフレーム製造をおこなう「株式会社ハヤカワキャスティング(茨城県行方市)」だ。

 

 主力のハヤカワフォージングは2016年10月に菱栄金属(元三菱マテリアル)をM&Aした会社で、西野副社長と高田常務は非鉄金属の大手メーカー出身であり超硬工具製品やその他原料には非常に詳しく、精密部品・鍛造品の市場にも精通している。

 

 2007年から世界(欧州、北米、台湾、中国、タイ等)へと取引の場を広げている。主に中国からマグネシウム、錫、ゲルマニウム、インジウム、テルル、タンタル、ニオブ等のレアメタル関係の原料、台湾から部品・原料、南アフリカでは鉱山工具の販売やPGM系原料等、欧米からもジルコニウム、ハフニウム、ゲルマニウム等レアメタルを輸入している。タイにはハヤカワフォージングの分工場を有する。

 

 売上はグループ連結で2022年度に180億に達している。売上に占める割合は部品が55-60%、特殊鋼・原料が45-40%。2007年にグループの従業員は約80名だったが、現在はグループ会社含め約350名と4倍以上にもなる。

 

 顧客はハヤカワカンパニー創業以来から取り引きのある会社もあるほど、日本では鋼材関係の商流が固定化されている。そのため、特殊鋼メーカー向けに特殊原料を売買するといった形で取引を広げている。

 

 さらに、カーボンニュートラルの潮流からスクラップ由来の地金の需要が増しており、現在高田常務を中心にレアメタル系スクラップの取り扱いもおこなっている。

 中国の輸出規制によりガリウム、ゲルマニウムの問い合わせは増えている。

 

 その他宇宙開発・航空機向けにも部品を供給し、幅広い分野で顧客のニーズに対応している。

 今後は精密部品を製造するハヤカワロストワックスの得意分野を活かし、半導体分野の拡大を目指す。さらに、4社の製造会社を融合して新たなモノづくりを目指す。

 

 

(IR universe rk)

 

 

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