iPhone15 Proはサーキュラーエコノミーを追求した新作
このテトラプリズムレンズのプラスチック材料の使用率は、10%程度→端材のリサイクルを利用している。
2023/9/22 アップル社は、環境に配慮した iPhone15を発表した。
1、 iPhone 15の筐体に75%再生アルミニウムを使用
2 、iPhone 15のカメラレンズは、超硬金型・SiC金型が使用されている。
3 、超硬金型材料:M78 & WC100が主流
http://www.njs-japan.co.jp/sccarbid.html
NJS超硬シリーズの特長
ナノ微粒・超々微粒・超微粒 高硬度・高密度 バインダレス
●耐摩耗性 ●耐塑性変形 ●鏡面加工に適する ●耐腐食性 ●耐熱性
●耐凝着摩耗性(耐剥離性) ●耐酸化性 ●低熱膨張率
4 、iPhone15のレンズは、大半がプレスチックレンズでレンズの歩留まりはおよそ10%です。プラスチックレンズ製造時に発生した「破材:スクラップ」は、レンズ材料として再利用を目論んでいる。→三菱ガス化学HPより
5 、三菱ガス化学の「ユピターゼEP:光学樹脂ポリマー」
https://www.mgc.co.jp/ir/files/230703_1.pdf
ユピゼータ®とは、三菱ガス化学が開発したオリジナルな特殊ポリカーボネート樹脂です。
ユピゼータ®EPシリーズは、優れた光学特性によりスマートフォンをはじめとするさまざまな高機能精密レンズに採用されています。
ユピターゼのリサイクルは、下記参照ください。
https://www.mgc.co.jp/ir/files/230703_1.pdf
スマートフォンで使用される特殊ポリカーボネート「ユピゼータ®EP」製の光学レンズ
大坂ガス化学もプラスチックレンズ材料の供給者
https://www.ogc.co.jp/products/fluorene/okp.html
6、テトラプリズムレンズの特許は、apple社が米国特許商標庁(USPTO)取得した。(2023/9/19)→本発明は、3枚のレンズと四つのプリズムで構成されている。
Appleは、サムスンの特許抵触懸念から解放された。
7、サムスンは、既にペリスコープ(望遠鏡レンズ)をgalaxyに搭載して居る。
2023/4/20発売の「Galaxy S23 Ultra」光学ズームは、10倍ズームです。
8、スマホメーカーは、端末製造用各種材料のリサイクルにも言及して居る。→スマホに1,000個程搭載されているMLCC製造用離型PETフィルムのリサイクルにも興味を持っている。
纏め
スマホ大手の両社とも、カメラレンズ製造方法にもSDGSを要求してレンズ製造方法を「研磨法」から「プレス法」に転換を求めている。→研磨スクラップの廃棄等を問題視して居る。→今後、タングステン系の超硬材料の需要拡大!!!
AGC セイミケミカルHPより:酸化セリウムを使った研磨
appleホームページより
Proのカメラシステム
Appleで最も先進的な48MPメインカメラ
3倍または5倍望遠カメラ
超広角カメラ
9 、iPhone15は、48,000画素の高画質に成りました。
10、iPhone15は、ハイブリットレンズを使用しました。以前のモデルは、全てプラスチックレンズを使用して居ました。
11、テトラプリズムレンズ
テトラプリズムレンズは、光を4回連続で反射させることで120mmの照射距離を可能としています。
(IRuniverse EM)
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