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SUSscrap MarketWatch 2023#15 Ni相場ダウンで韓国POSCOも値下げ 中印系も弱し

 国内ステンレススクラップ市場は下落基調。指標LMEニッケル相場の下落で、すでに輸出シッパーは304系でキロ当たり5円、316系で15円の下げをアナウンスしているが、国内ステンレスメーカーなども追随する公算が大。市中実勢は304系でキロ当たり190〜195円、316系で330円前後になる見通し。400系も輸出向けで高値のキロ70円台後半から70円台前半に下落方向。国内向けは63円前後。

 

 LMEニッケル相場は足元、トン当たり18,000ドル前半で推移。しかし18,000ドル割れも近いとみる。明確に18,000ドルを割り込むとなれば2021年6月以来のこととなるが、需給でいえばニッケルは供給過多、となっている。この相場下落を喜んでいるのは青山集団か?

 

(LMEニッケル相場の推移 $/ton)

 

 9月のステンレススクラップ輸出は月間ベースで過去最高の4万トンを超え、うち2万トンが中国向けだったことは業界に改めて衝撃をもたらした。

この輸出増大も国内向け流通の少なさを逆説的に物語っている。9月までですでに累計24万トンの輸出量を記録しているが、9月までの月間平均26,800トンを残り3か月続ければ年間累計で32万トンを超えることになる。

【貿易統計/日本】 2023年9月の日本のステンレススクラップ輸出入統計 

 

(日本のステンレススクラップ輸出量推移 トン)

 

 その中国向けをけん引する中華系ディーラーの買いも新規分ではコンテナ詰めでキロ200円は出せなくなっている模様。既契約で高値が残っている場合は別だが、そういった高値は徐々に消えていくとみられる。

「中国、インド向けは今は全くダメ。不要、不要の一言で買い気はきわめて弱い」(日系スクラップディーラー)

とのことなので、高値牽引者がいなくなれば相場は完全に下げモードに入ることになる。

「とはいえ、発生が少ないので、5円以上の下げはないのでは?」という声もある。

 

 そして、30日に韓国POSCO社の11月度ステンレススクラップ購入単価(韓国国内)が発表されたが、304系でキロ当たり40ウォン下げ、316系で90ウォン下げ、となった。POSCO社は11月は炉修もあり、ほとんど輸入スクラップは購入しないことも考えられる。ただ、一方のセアベは購入は続けていく見通し。

 

(韓国POSCO社のSUSscrap購入価格推移)

 

(Ni、為替、SABOT価格の推移)

(*10月は30日まで平均値、数値)

 

 

(IRUNIVERSE YT)

 

 

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