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パラジウム価格が1000ドル割れ 5年ぶり安値、ガソリン車需要の縮小懸念で

 自動車排ガス用の触媒などに使用される貴金属の1つであるパラジウムの価格が下落している。貴金属マーケットサイトのKITCOによると、米ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)でのスポット価格は11月9日に一時1トロイオンス=972.00ドルと、2018年9月以来およそ5年2か月ぶりに心理的節目の1000ドルを割り込んだ。

 

■EV普及で需要減少観測

 

過去10年間のNYパラジウム価格の推移($/toz)

 

  Miruのプライスデータでも、パラジウム価格は5年ぶりの安値に下落している。2023年に入ってからの下落率は44%に達した。

 パラジウムは自動車排ガス用のほか、歯科治療の銀歯やプラチナの割金といった装飾用、さらに家電製品全般に使用されるコンデンサーの接点などにも使われる。ロイター通信などの外電は11月10日までに、価格下落の原因として、世界的な製造業の低迷や電気自動車(EV)の普及によるガソリン車の需要減退観測、さらに米国での自動車メーカーの労働者ストライキによる米国の自動車販売の減少懸念などを挙げた。

 

■国内価格も4年ぶり安値

 

過去10年間の国内パラジウム価格の推移(JPY/g)

 

 海外価格の悪化に伴い、日本国内のパラジウム価格も下落している。Miruのデータによると、11月9日の国内パラジウム価格は安値1g=5215円、高値は5300円だった。2019年9月以来およそ4年2か月ぶりの低水準にある。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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