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シリコンアイランドの復活~半導体製造集積地熊本より~

 2023年2023年12月13日〜15日までの間、東京ビッグサイトにて「SEMICON Japan 2023」が開催された。今回の展示会は実地開催となっており、東展示棟1~5ホールを使用した2022年から規模を拡大し、1~8ホールまで展示エリアを広げる。3日間合計で85,282人(運営集計)の来場者が訪れ、51,840人だった前年度よりも大きく来場者数を伸ばした。

 今回の記事では出展者のうち、自治体である熊本県のブースの様子を伝える。

 

・熊本県と半導体の歩み

 熊本県は1960年代に三菱電機とNEC九州が半導体の一貫製造工場を建設し、それ以来、半導体関連産業が成長を遂げ、今や日本有数の半導体製造拠点となっている。

当初の企業誘致は、熊本地域が地震や落雷が少なく、地下に豊富で良質な水があり、また、広大な平野が広がっているという地勢的な利点が大きな要因だった。

 

 1982年には、「熊本テクノポリス基本構想」が策定され、産・学・住が一体となった街づくりが推進された。

そして、2000年には「熊本県工業振興ビジョン」の中で、半導体分野(新製造技術)を戦略的分野と位置づけ、企業誘致や産学官連携による技術開発、新事業支援が積極的に行われ、多くの企業が誘致された。

しかし日本の半導体産業の浮き沈みに煽られて、必ずしも順風満帆とは言えない時期も長かった。

2021年からは「熊本県産業成長ビジョン」が採用され、社会や経済の不確実性に対応するため、持続的なイノベーションを促進するエコシステムの構築が進められ、新たな産業形成が目指された。

各国が半導体サプライチェーンの強靭化を進める中、日本や熊本県もその対応が求められており、今後の更なる集積や強靭化が必要だ。

TSMCは既に熊本県菊陽町に、主に12ナノ半導体などを製造する第1工場を建設中。第2工場を建設し5ナノ世代を製造する計画もあることは周知のとおりだ。

 

・着々と進むインフラ整備

 熊本市は深刻な交通渋滞に悩まされ、熊本駅から熊本空港までの所要時間が混雑時には1時間以上かかる。その解決策として、県と市は2021年に「10分・20分構想」を提案。計画では3本の高規格道路を整備し、都市高速道路方式で一体的に運営することを検討しており、具体的なルート案も検討中だ。

残念ながら、工場進出が進んでいる県北と、まだインフラ開発が進んでおらずやや遅れ気味の県南という二極化問題が、まだ存在している。

しかし今後、インフラ整備によって県南県北問題は解決していくだろう。

 

 

 現在、熊本県では様々な企業支援が行われている。中には最高で50億円もの交付が行われるものもある。

ご説明頂いた担当者の方の言葉の中で最も印象的だったのは、「集積が集積を生む」という言葉だ。

現在、熊本はまさに半導体産業の集積化が行われている。様々なモノ・ヒトが集まっており、ここに大きなビジネスチャンスがあることは間違いない。

さらに熊本県には古くからの半導体産業の歴史があり、今回のような自治体を挙げたサポート体制というのも、長年の蓄積があるからこそ行えることだろう。

多くの担当者の方にご説明頂いたが、半導体産業を通じて熊本を発展させていきたいという熱意が全員から伝わってきた。

 

 

(IRuniverse Imahoko)

 

 

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