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海外企業の23年決算①鉄鋼大手は軒並み減益 チタンのATIは航空機向け寄与で好調

 世界の資源大手の2023年12月期決算が出始めた。まず先行して発表しているのは鉄鋼企業だが、世界的な需要不足を反映し、いずれも赤字拡大や大幅減益となった。一方、合金向けが好調だった米チタンのATYIは小幅ながらも増収増益となった。

 

資源大手の2023年12月期決算概要

(売上高と純利益の単位は億米ドル、宝武集団のみ億元。%は前年比増減。▲は赤字)

 

 米鉄鋼のアルコアが1月17日に発表した2023年12月期決算は最終損益が6億5100万ドルの赤字と赤字額は前の期の1億2300万ドルから拡大した。同社はオーストラリアでの精錬所の閉鎖を決めるなど高コスト事業の整理を進める。

 鉄鋼企業では、韓国のポスコや中国の宝武集団も減益だった。日本製鉄への身売りが米大統領選での焦点の1つになっているUSスチールは64%の大幅減益で、経営陣による「(日本製鉄の買収は)正しい選択」との発言につながった。

 マイナーメタル業でいち早く決算を発表したATIは6%の増益を確保した。同社の経営陣は決算資料中で、「航空宇宙・防衛関連向け事業が好調だった」と説明。地域紛争が多発する中、兵器関連向け需要が伸びていることをうかがわせた。

 今後はリチウムやニッケルなどの企業の決算発表も相次ぐ。2023年は全般に金属価格が下落したが、ATIのように用途により好調な企業も出てきそうだ。

 

 

(IR Universe Kure)

                   

            

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