触媒資源化協会 国際資源循環の流れ止めずに
2024/02/07 09:45 FREE
6日、触媒資源化協会は都内の如水会館にて第257回例会、講演会及び新年会を開催した。講演会では、日本地ビール協会認定 ビアジャッジ/ビア・コーディネイタの伊藤宏行氏がビールを極める ~ほんの序の口~ 知る楽しみ・選ぶ楽しみ・飲む楽しみ、と題した講演を行なった。直接的に触媒資源化協会のメンバーに関係したテーマではなかったが、ビール党が多いためか?講演後の質問は多く発され賑わった。
その後の新年会では安田会長(JX金属)が挨拶を述べた。年明けの能登地震、羽田の事故に触れつつ、最近の世界の資源囲い込み方向に懸念を示した。リサイクルは国際資源循環が重要、とのスタンスを強調した。鉱物資源は輸入に依存し、リサイクル原料でも、例えばescrapはかなり輸入が多い日本。三菱マテリアルは年間24万トンのe scrap処理を掲げているが、これを成すためには輸入前提である。
また、輸出でも、国内需要、市場が無いなかでは、海外市場に販路を求めざる得ない。実際、いまも多くのリサイクル原料は海外に出ている。制限する必要のあるものもあるが。
その時々の国際市場、需給に応じた柔軟かつ最適なリサイクルのためにも国際資源循環を否定するべきではない、という安田会長のコメントは現場現物現実を知っている実業者ならではの至極真っ当な意見だと感じた。
(iruniverse Yuji tanamachi)
関連記事
- 2025/05/02 硫酸ニッケル輸入Report#76 2025年 3年ぶりに増加基調 安価な中国からの輸入拡大
- 2025/05/02 インドネシア 1~3月のニッケル製品輸出量は350万トンに
- 2025/05/01 2025年4月フェロアロイの平均推移(月平均)
- 2025/05/01 ニッケルブログ#20 EU競争力指針-ニッケル産業からの意見
- 2025/04/30 大平洋金属:25/3期業績見通し修正し、新中計を発表、フェロニッケルから新規事業へ転換
- 2025/04/30 欧州からの風:2025 April「EU使用済自動車規則案:揉めるプラスチック再生材含有ターゲットの行方は?」
- 2025/04/30 第5回サーキュラーエコノミーシンポジウム詳報3〜金城産業、ベステラ、Rジャパン
- 2025/04/30 2025年2月チタンスクラップ輸出入統計分析 輸出は数量・金額ともに2カ月連続前月割れ
- 2025/04/30 2025年2月シリコマンガン輸入統計分析 3カ月ぶり減少2万トン大幅割れ 累計も前年割れ
- 2025/04/30 【貿易統計/日本】 2025年3月のモリブデン輸入推移統計