古河機械金属 医療廃棄物処理施設の新焼却炉稼働 処理能力は130トン/日に
古河機械金属は2024年4月19日、グループの中核事業会社で、産業機械部門を担う古河産機システムズ株式会社の関係会社である群馬環境リサイクルセンター株式会社以下:GKR)は、医療廃棄物の焼却処理を行う2号焼却炉を新設し、2024年4月1日から営業運転を開始したことを発表した。
同社のリリースによると
当面は2号焼却炉の稼働率を上げ安定操業に努め、既存の1号焼却炉は緊急時に備えつつ、老朽箇所のメンテナンスを行っていきます。2026年度には1号焼却炉と2号焼却炉の併用での安定操業を開始する予定です。両炉での最大焼却処理能力は1号焼却炉のみの稼働時の約2倍の130トン/日となります。群馬県はじめ東京都のほか関東甲信地域全域からの受入れ要請にも応えることが可能となり、今後予想される医療廃棄物処理の需要増に対応してまいります。
2号焼却炉新設の目的
GKRは、医療廃棄物の中間焼却処理を行っており、国内最大級の保冷自動倉庫を併設した最新鋭の医療廃棄物専門処理施設です。既存の1号焼却炉は2006年4月の操業開始以降、群馬県における医療廃棄物処理において実績を積み重ねてきました。また、新型コロナウイルス感染症が蔓延した状況下では、群馬県下の療養者施設全ての感染性廃棄物処理を請け負うなど、地域貢献に努めてきました。
今後、少子高齢化が進み、高齢者医療・介護を中心とした医療廃棄物の増加や、新型インフルエンザなど感染症の流行による感染性廃棄物の大量発生等のリスクが想定され、GKRが、地域の医療廃棄物の適正処理要請に応えるためには、処理能力の増強、ならびに故障リスク等のBCP対応が必要と判断し、2023年1月より炉を増設する設備投資に着手し、今般、2号焼却炉を新設、2024年4月より営業運転を開始しました。
今後は、2号焼却炉の稼働率の上昇と安定稼働に努めると同時に、1号焼却炉の老朽箇所のメンテナンスを進め、2026年度には両炉での稼働を開始する予定で、現行の約6割増しの年間28,000tの処理する安定操業体制を見込んでいます。
GKRは、今後も医療廃棄物処理を通じて、地域に貢献していきます。
1号焼却炉・2号焼却炉の概要
(IRUNIVERSE/MIRU)
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